言いたいことは、たぶんいっぱいあるの。
言葉は心の中に溢れている。
なんだかうまく、まとまらないけど。
わたし、人から強制されるのがとっても苦手です。
とくに、「感動」の押し売りが嫌い。大嫌い。
よくある映画の宣伝の「全米が泣いた!!」とか(笑)
本の帯にある、「涙が止まりませんでした!!」とか(笑)
知らんがな!って思っちゃうんだよね。
感動するかしないかは、わたしが決めることであって、
あなたが決めることじゃない。
口を挟むなや!!!って思う。
なんで人って感動させようとするの??
まじでうざいんだけど。
なんのサービスでもそうだけどさ、
癒されようと癒されまいと、それは、
サービスをする側が声高に叫ぶことではなく、
サービスを受けた側が受け取ることじゃないの?
だから、わたしはなにかを人にすすめたり売ったりすることがほんとうにできない。
それは、今のわたしには致命的な欠陥だけどね。
「うまく提示」できる人になりたいな。って思うんだ。
アピールじゃなくてさ。宣伝でもなくてさ。
わたしはこういう者です。こんなことができます。
怪しいものではございません(笑)ってね!
自分のこと、うまく言えないんだよ、どうしても。
たとえば。
口下手な音楽家が、言葉でうまく言えない分、それを音楽にのせて伝えるように。
わたしも、うまく言えない分、手で伝えたくてこの仕事をしている気もする。
言葉ではうまく言えない。
何も言えることがない。
励ます言葉もない。
なにを言って説教臭くなっちゃう気がして言えない。
その分、あたたかい手で優しく、愛をもって触られることで、「ああ、気持ちいいな」「ひとりじゃないんだな」「安心するな」って思ってほしい。
ほんとうに傷ついている人に向かって、
絶望しきっている人に向かって、言えることなどなにもない。
だから、手で語れるように。
しゃかりきになって技を磨いてきた気がする。
最近古本屋で買った宮大工の人の話が頭から離れない。
強制したり、言葉で伝えたり、頭で考えたりしたものって、
結局土壇場で使えない。
空気で感じとって、自分で考えて、体得する。
手に、体に覚え込ませる。
そうすることでしか、「本物」になれない。
様々に変化する現場の状況に対応できない。
マニュアル以外の部分は、親方について現場で感じとって学ぶしかない。
それには、時間がかかる。
でも、そういうもんだから仕方ない。
というようなくだりが胸に染みた。
そうだなーって思った。
バレエを習っていたときも。
フルートを吹いていた時も。
マッサージを勉強した時も。
結局は、わからないながらもやるしかない。
試行錯誤してダメで、
全然ダメで、やればやるほどわからなくなって。
混乱して。
結果が出なくて。
へこんで、泣いて、それでもだめで。
やめたくなって。
それでも続けた先に見えてくるものがある。
つかんだ瞬間がくる。
でもそれには時間が必要で、
その瞬間がいつ来るかなんてわからない。
ただ、いつも一生懸命なだけだった。
愚直に生きようと思った。
それでもいいや。と思った。
わたしはおとめ座だし、そもそも職人気質なんだろう。
一個のことしかできない。
不器用過ぎて。
いろいろ同時に要領よくはできない。
そんな自分が嫌いだったけど。
そんな自分でできることもきっとあるんだろう。
生かされている以上は。
わたしは、誠実でありたい。
誰にでも平等にわかることがしたい。
みんなが好きなことをすればいい。
自分が信じる道を行くしかない。
自分がいいと思ったものを信じるしかない。
信じた先で、出会う人たちを大切にして、
一緒に泣いたり笑ったりして離れて。
そして結局は、一人で歩く道なんだと思う。