深呼吸図書館

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京アニ事件に、思うこと

この前、NHKの番組で。
京アニ事件の犠牲者の方のご家族に取材した番組をやっていた。

 

京アニ放火事件から約1年、遺族の苦悩の日々を映し出す番組が今夜NHKで(コミックナタリー) - Yahoo!ニュース

 


あまりに元気だった頃とかけ離れた姿で発見された犠牲者の方たち。


そのご遺体に、
対面した親御さんと、
対面しなかった親御さん。

その両者の対比と葛藤を描いていた。


その苦しみを想像すると、
もう言葉が出てこない。

ただ、想像するだけで、
泣けてくる。

憎しみとか。
悲しみとか。
そんな単純で薄っぺらい感情ではないだろう。

もっときっと、複雑に入り混じった苦しみだ。


こういうやりきれない事件を考えるとき。
いつも考えてしまう。



なぜ、どんな意味があって、
加害者は生まれてきたのだろうか?

人を殺すために、生まれてくるのか?


そして被害者には、
魂や、霊的な世界から見て、
どんな必然があるのか?

生まれる前に、納得して生まれてくるのか?
その理由は何?
そこにどんな愛があるの?

わたしたちには想像もできないような、
大きな大きな愛があるのだろうか?


考えても、考えても、

わたしにはわからない。

現世を生きる、
ただの平凡な人間として見たら、
あまりに理不尽で、
あまりに残酷で。


ただ、呆然としたり、
怒りを感じたり。
そんなふつうの反応しか
できない。


ただ、考えずにはいられない。

その苦しみの訳を知りたい。
と、わたしが遺族ならば思うだろう。


前にヒプノセラピーで自分の前世を見たときに。

 


 家族を目の前で残虐に皆殺しされた、
ユダヤ人の女の子が出てきた。

 


そのあと、手のひらからエネルギーを読んでくださる不思議な方に、ヒプノセラピーで見たのとまったく同じ過去世を指摘された。


そして、わたしの「ハイヤーセルフ」の言葉として、衝撃的な言葉を教えてくれた。


「 殺し、殺されは、

   その時代、

     他者理解のために必要でした」


ぎょっとする言葉だ。

わたしはもう、過去のことだから、
そのセリフに対して激しい感情は
湧かない。


でも、納得はしない。
ただ、心のなかにそっとおいておくだけだ。


今、自分の身近な人を残虐な形で奪われても、
こんなふうには思えない。


人間って、なんなんだろうね。


答えなんてでないのに、
考えてしまう。

殺し殺されの世界における、
救いはなんなんだろう。

 

 

 

遺された者たちは、どんな地獄のような苦しみを背負ってでも、死ぬまで生きなければいけない。その苦しい死ぬまでの日々は、どうあるのが正解なのか。

正解などないのならば、どうしたらいいの??

 

その苦しみをわかるはずもないわたしに、言えることなどなにもないけど。

せめてほんの少しでも、物陰から心を寄せていたいと思う。



死んだら、すべての答えがわかるのかしら。

正義も悪も。

善も悪もないところに。

大いなる答えがあるのだろうか。

 

今生きているわたしには、わからない。

もしわたしが今苦しい人なら、

 

高くて遠いところからじゃなく、

ただ一緒に、泣いて欲しい。

泣きながら、ごはんを一緒に食べてほしい。

泣き疲れて、それでもまだ泣きながら、

一緒にあったかいお茶を飲んでほしい。

 

寄り添うって、

わたしにとってはそういうことだなぁ。と思う。