そんなもの、どこにもないって。
探しても探しても見つからないって、やっと気づき始めてる。
ありもしないものを探し続けて、有り難がって、頼りにして、生きてきたような気がする。自信がなかったから、なにか権威あり気な大きなものに「大丈夫!」「あなたは選ばれし者!」とか言われて安心したかった。
人が人にしてあげられることなんて、本当はなにもないのかもしれない。今年わたしが、骨身にしみるほどに痛烈に思ったのは、「自分は誰かになにかをしてあげられるほど、えらい人間なんかじゃなかった!」ということだ。
父は、生きたくて生きたくて死にたくなくても癌で死んでいった。高校生のとき、近しい親戚が自殺した。そして、大人になって重めの障害を持つ人とも深く関わった。自分も精神的に病んだりもした。
人のためにできることなんて、本当はなにもないのかもしれない。結局は自分を救うためなのかもしれない。足りない、満たされない自分を救いたくて、もがいてただけなのかもしれない。
まわりのことを考えて、みんながよくなるように気を配ってヘトヘトになって。でもそれは自分がよく思われたかっただけなのかもしれないね。わかってたんだけど、癖になっててなかなか抜け出せなかった。
清く正しく、一生懸命頑張って生きて、罪悪感いっぱいにヘトヘトになって生きてきて。でも幸せになれたかと言ったら、なれなかった。いつも、不安で苦しかった。
生き方を、考え方を、変えるときなんだろうなぁと思う。
外側の世界を変えるために、擦りきれて、エネルギーゼロになって、なんにもなくなっちゃった。
自分の価値観が崩れていく痛みって、死んだほうがマシだと思えるほどに苦しいものだ。だからみんな、見たくなくて、ふわふわスピリチュアルに逃げるんだろうな。よくわかる。キツイ、本当に。
ここからわたし、どこへ行くんだろうなー。もう正しく、頑張って生きるのはやめにする。疲れた。