朝、目が覚めた瞬間から頭の中にこの歌が響いていた。
布団の中で、三回聞いてから起きた。
いい歌だなぁ。
大好きだった。
当時から、すごく好きな歌だった。
エンドロールの絵もなんとなく覚えてる。
30年近く経っても、好きなものって色褪せないんだね。
歌い出しも、サビも、メロディーも全部が好きだ。
♪
コワイものなんかないよね
ときめく方がいいよね
大きな夢があるよね
だから ピッと凛々しく
♪
なりたいものになるよね
ガンバルひとがいいよね
涙もたまにあるよね
だけどピッと凛々しく
くじけそうなときに、ほんとうに励ましてくれるものって、わたしにとってはファンタジーの世界にあることが多い。
現実的な言葉はすべて受け入れられず、シャットダウンしているときにも、ふとした隙間に昔読んだおとぎ話の一節がよみがえってくることはよくある。
スッと、胸に入る言葉。
それはいつも、狙ってない素朴な一行なんだよね。
昨日は実家で母と一緒に甥っ子姪っ子お預かりデーだった。
姪っ子がめちゃめちゃしゃべるようになってて驚く。そんで甥っ子の世話焼きっぷりもすごい。パパなの?って思う(笑)
姪っ子、しきりに「にいに、あ~う~??」って言ってるから、「あーうー」ってなんだろ?って思っていたら、にいにが事も無げにバサッと「大丈夫」のこと!
と言ってきた。
なるほど!
あーうー=大丈夫
なのか!
う~ん。
子どもってすごいなぁ。
二人ともやさしいなぁ。
なんか感動しちゃった。
まだたった一歳半くらいで、誰かの姿が見えないといないよ?と気遣い、大丈夫?と気遣うのか!
自分以外のだれかを気遣うのは、人間の本能なんだね。
他人に気を遣う、とか。
人の目を気にして、とか。
大人になってからわたしたちを苦しめる「自意識過剰」の面ばかりにフォーカスしてたけど、そんなうすっぺらいものではなく、人間の本能に刻み込まれた能力なんだ。
すごいことだよね。
やさしいなぁ。
純粋さにヤられる。
でも確かに甥っ子もこれくらいの年齢のとき、わたしの腕にポチっと赤くなってた蚊に刺されをなでなでしながら、「痛いね~」と言ってくれたよな。
大きな声で、何度もしつこいほどに「なっちゃーん!」と呼んでくれた2人に感謝だ。
ふたりに呼ばれて、わたしは自分の名前がすごく好きになった。
救いはある。
まけるな、 わたし!
年は中年でも、心は乙女でいく!
だから、ピッと凛々しく!!