深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

ブルース・リプトン「思考のパワー」

この本の最大のポイントは、

精神世界の分野でさんざん言い尽くされてきたことを、「世界的な、権威ある、アメリカの細胞生物学者」が説明していることに集約されると思う。

 

個人的には権威という言葉は嫌いだが、著者は、スタンフォード大学医学部で教鞭をとるほどの、並外れた秀才で、現実の世界をきっちりと生きている科学者。

 

なんだかわけのわからない、ふわふわしたスピリチュアルな人が言ってるのでなく、社会的な地位も責任もある人が、生物学的な立場、物理学的な立場から見た心の世界を語っているところが醍醐味。

 

思考のパワー---意識の力が細胞を変え、宇宙を変える

思考のパワー---意識の力が細胞を変え、宇宙を変える

 

一年以上前から買ってあった本をやっと読み終えました!ふぅ。

 

「思考はこうして現実になる」の著者が本のなかで勧めていたので買ってみた。

 

こうして、思考は現実になる

こうして、思考は現実になる

 

 

量子物理学、おもしろいなー。

理解できてる自信はないけど、面白い雰囲気?(笑)

 

真面目にまとめようとすると、難しすぎて永遠に感想が書けないので、わたしの悲しいほどにお粗末な理解の範囲のなかで感想書いてみます。わたし、高校では科学も物理も選択してないから、たぶん小学生よりばかだと思う(´д`|||)

ではでは、レッツ恥さらし!(笑)

 

まずは、今までの世界で信じられてきた「真実」が、実は違かったんだよ!というところの説明に、かなりのページ数が割かれている。それが、正直かなり読みづらい。

 

物質至上主義の歴史、それのもとになった科学の歴史や宗教的背景。

西洋の文明の落とし穴。

「教会」の負の側面が、描かれる。

 

現代ではある意味英雄的な持ち上げられ方をするダーウィンも、ニュートンもコテンパン!それが、わたし的には爽快!

だって進化論なんて嘘だもん。

 

サルと人間の途中ってなに?

宇宙人とサルのかけあわせに決まってるじゃん!とわたしは思っている。

人間は絶対宇宙人の遺伝子操作でつくられたはず。

 

インカ文明なんてとくに、宇宙人が教えたからあんなに発展したとしか考えられない。高度に進んだ医学、農業技術。あんな僻地でなぜそれができるのさ。

 

あ、話がずれました( ̄▽ ̄;)

これはあくまでわたし個人の見解です(汗)

 

そんで、本題。

わたしたちは、遺伝子によってすべて初めから決められているのか否か。

 

 

(答え)

決められていない❗️

自分で決められるよ❗️

 

じゃあ何によって決まるの?

それがこの本の主題です。

 

わたしたちの現実をつくっているものの正体。

 

それは、

心。

思考。

信念。

感情。

選択。

行動。

 

目に見える物質ではなく、

目に見えない精神だということ。

 

人間というものへの新しい解釈を手にいれよう!そして地球を、未来を、調和のとれたものにしよう!と著者は呼びかける。

 

その考えの根拠となっているのが、量子物理学の世界における「フィールド」という考え方。

 

フィールドの、もっともわかりやすい例としてあげられるのが、誰もが小学校でやったであろう磁石と鉄片の実験だ。

 

ぐちゃぐちゃになってる鉄片の中に磁石を置くと、一瞬で規則正しい形をつくる。それこそが、生命に影響を与える目に見えないエネルギーのフィールドである。

 

現代医学において欠かせないCTやMRIというスキャン技術も実際の物質的な筋肉や内臓を映し出しているわけではない。

 

その映像は、体内に詰まったエネルギーフィールドを、放射線を当てることによって読み取って映像化したものにすぎない。

 

そしてこのフィールドを動かしているものは、人間の「心」であり「感情」である。という説明が続く。

 

人間は、感情という言語でフィールドとコミュニケーションがとれる!

その根拠としてさまざまな実験の例が出されているが、割愛する。

 

簡単に言うと、よくスピリチュアル本にありがちなあれよ(笑)

 

ヒーラーやら祈祷師が祈ったグループと祈らなかったグループで、同じがん患者の容態に差が出ました。というやつね。

 

そして、フィールドのほかにもうひとつ大事なテーマがある。

それが、細胞!

 

 

細胞には知性がある!

 

というのがこの本でもっとも重要な論点のひとつ。

今までは、遺伝子がすべてを決めていると思われていた。しかし、その研究の過程で「遺伝子を超える力」が発見される。

 

それが、エピジェネティクスという新しい科学。エピとは、ギリシャ語で「覆う」または「その上の」の意味。

 

遺伝子を超えてわたしたちをコントロールするものとは何なのか??

 

ハラハラドキドキの展開!

 

 

それはね、「環境」なのです!

 

適切な環境下で人間の体を構成しているすべての細胞には独立した知性・知能があるので、自給自足して生存することができる。

 

同時に多細胞生物は、同じ皮膚の下に集まった自己利益を追求する真核細胞の単なる集まりではなく、共同体を機能させている。

共同体とは本来、共通の利益、姿勢や目的を持つ個々からなる組織を意味する。

キーワードは「共通の」である。共同体の一員としての細胞は、個々の利益を先延ばしにしても全体を支えようとする。そのかわりに協力関係にある共同体から知覚がもたらされ、エネルギー効率が上がるので生存率が高くなる。

 

だから、生き残れるかどうかは、周りの環境をいかに正確に判断し、それに反応できるかにかかっている。原核生物では、情報は周りの環境にそのまま放出され、他の細胞がそれを受け取って反応していた。

 

神経システムは、単にトップダウンではなく、むしろ相互通信システムが使われていることが非常に大事な点だ。

 

環境からのシグナルは細胞膜のスイッチを通して細胞の機能を支配し、また、まったく同じメカニズムで遺伝子を活性化させる。

さらに、環境から刺激を受けて伝わったシグナルにより細胞膜から第2シグナルが発せられ核へと情報を伝えていき、核の中では、第2シグナルが遺伝子の青写真を選び、特定のたんぱく質の製造をコントロールすると考えられている。

 

そしてこのことは、これまで遺伝子は「読み取り専用」で一方向のアクセスのみだとされてきたことが間違いだったことを示している。

 

遺伝子は、「読み書き可能なプログラム」であり、双方でアクセスしあっている。生命が遺伝形質を進んで定義し直せるということが、新しい発見だ。

 

自然は思った以上に賢く、有機体には環境と相互に作用し、生きるために遺伝子のコードを微調整するというメカニズムが働いている。

 

著者は、生命を形づくる知覚を3つにまとめている。

 

1、遺伝子によってプログラムされたもの(本能)

2、潜在意識に記憶されたもの

3、自意識にもとづく行動

 

そして、生物の意思を決定するのは「ものの考え方」であると結論付けている。

 

今まで、わたしたちを「なんの力もない」とプログラムし、結果心身を健康に保って生き残るために何かに頼らなければならない。とされてきた古い価値観を、もう手放すときが来てますよ。

という、提案だ。

 

そして、プログラムをやり直すにはまず、古いプログラムを認識し、無意識の世界から掬い上げ、削除すること。

 

古いルールや思い込みから離れるために、客観的な目線としての「量子物理学」の世界へと誘われる。

 

量子物理学の世界では、物質であろうとなかろうと、すべてのもの(例えばエネルギー波や思考)は互いに絡み合い、フィールドと呼ばれる目に見えないエネルギー母体に存在している。フィールドの力は物質的世界をつくり出す際に影響を及ぼすが、それは磁石が鉄くずを並べるのと似ている。水の一滴から人間まで、すべてフィールドから切り離せはしない。つまり、フィールドとはすべての源であり、ある人にとってはこれが「神」となる。量子物理学者は、観察している人が現実をつくり出すことができると認めている。

「どうすればよいか(行動)」

私たちは自分たちの信念、認識、思考、感情で現実をともにつくり出していける。

 

この新しい価値観をもとに、わたしたちを長く縛り付けていた「~できない」「自分は無力だ」という限界から自由になろう!

と、著者は語りかける。

 

そして、潜在意識に植えつけられた刷り込みから心を解き放つ最初のステップは、「自分の目に見えない行動をきちんと意識すること」である。自分の行動が、いかに無意識のうちに他人の価値観によってコントロールされているかを理解することが第一歩。

 

そして、もうはひとつのステップは、

「自分の人生に自ら責任を持つこと」だ。

自分を、犠牲者であり被害者だと思うことをやめる。自ら責任を意識し、反射的な無意識のプログラムを手放す。意識して自分の行動をコントロールする。

 

自分の内部を意識的にコントロールする基本的な3つのプロセスはこちら→

 

意識

選択

実行

 

意識する、というのは、目的とこれから進む方向を明らかにすることから始まる。

 

 

長くなってきたのでそろそろ終わりにしたいのだけど、「進化は意図的に起こる」や「フラクタル」の話も興味深かった。

最後に出てくる「ミラーニューロン」の話も面白い。ミラーニューロンについては、村上和雄先生がとてもわかりやすく本に書かれている。

 

この本が言いたいことを、一言で言うとさ。

自分で決められるよ!

ってことだと思う。

 

わたしたちには力がある。

現実は自分でつくれるよ。

人間には現実をつくる力があるよ。

わたしたちには力があるんだよ。

わたしたちの心がすべてをつくりだしてるんだよ。

 

ってことを長々といろいろな実験や引用で証明しつつ論じてるのかな。

 

 

わたしの萌えポイントは、

体の機能を例にとって、その共同体としての理想的なあり方こそが、新しい社会のあり方だ!と提案してるところ。

 

宇宙がつくったわたしたちの体。

そしてこの世界。

 

それは決して恐怖で人を縛り、不自由にするものではなく、もっと自由で助け合う調和のとれた世界なはず。

 

それが、科学や物理学の世界でも証明されてきてますよ。というお話。

だと、わたしは解釈しました。

全然違ったらすみません(^o^;)

 

 

久々に真面目に書評書きました。

たぶんまた当分書けないと思います。

とにかく、こういう本の感想は時間がめちゃくちゃかかるんだもん。

 

はー、難しかった!

でも、まだまだ本買ってあるの( ´△`)

次はこの流れで「生命場の科学」を読もうかな。でも一回まんがを間にはさんで、頭を休ませないといかん。

 

最近よく思うんだ。

人間って結局さ、電気と水とたんぱく質で動いてるんだなー。って。

生命場を司るのは、思考の周波数なのよ。

 

全ては振動している。

波と粒。

 

みんなでいい波にのって、いい粒になりたいね。

 


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