人と人との間には、そのとき、そのタイミングで出会う約束があって。
その人と一緒にその期間やることが終わってしまうと、約束を果たしたことになり。
どんなに願っても、もう一緒にはいられない。
よしもとばななさんの「王国」シリーズの中に、こんな感じの台詞があって。読んだときは、へー、そうなんだー。としか思わなかったけど。
年を経るごとに、噛み締めるように、腹の底から、その意味がわかってくる。
そのとき、集中して会っていて。
そのあとも会えない距離ではないのに、会おうとしても、パッタリ会えなくなってしまうことがある。
タイミングが合わない感じ?
逆に、お互い忙しくしてても、その日だけ2人ともぴったし空いてた!ってこともある。
それはきっと、会うことになっていたのだ。
ここ数年で、その流れの波が激しい。
嫌いになったわけでも、ケンカしたわけでもなく、ただ一緒にいる時期が終わって、会えなくなった人々。
人生は、ほんとうに旅なんだなぁ。
それぞれの登場人物が、そのとき必要な役割を演じ、必要な情報をくれて、一緒に汗を流して経験し、その学びが終わったら、不思議なほどに自然な流れで離れていく。
なにもかも、計ったようなタイミングで。
約束を果たしたら、
運命は、「さあ、立ち止まってないで次へ行きなさい!」とスパルタ気味に次の扉の前まで、背中をぐいぐい押してくる。こっちの困惑した戸惑った気持ちやうじうじした気持ちなんておかまいなし!
まるで、押しの強い、おせっかいなおばちゃんのように(笑)
「ほら、なにやってんの!もうどんどん行っちゃいなさいよ~!若いんだから!後がつかえてるから早く行ってくれるぅ~?!いつまでも過去を振り返ってんじゃないよ!未来だよ、未来❗️」
ってな感じのキャラ設定で、今のところわたしは、有無を言わさぬ運命の力に押し流されている気がします(汗)