ピアノの発表会に行ってきた。
甥っ子の。
かしこまった、紺地にオレンジのストライプのスーツを着て、こまっしゃくれてかわいかった。
笑えるくらい堂々としていて、
最初のお辞儀でも最後のお辞儀でもなぜか「ため」が人より長い。
さあ、どうぞ。拍手を!もっと!
って感じで笑いそうになった(((*≧艸≦)ププッ
小さいお友だちのほかにも、突然大きいお友だちが出てきて、ほのぼの。
70歳を超えてる感じのおじいちゃんとか、スーツ姿のおじさんとか。
下手な他人の演奏なんて退屈でつまらないかと思ったけど、「大きいお友だち」が子供たちに混ざって、ひたむきにピアノに向かう様子を見ていると、なんだかその人をピアノに向かわせた人生の背景。みたいなものを勝手に想像して、勝手に感動してしまった。
最初から最後まで結構間違えているけど、なぜその難曲を?!(゜〇゜;)みたいな人もいたし、これは本当に最後までたどりつけるのか?!みたいな人もいたけど、全員ちゃんと、最後まで弾ききっていた!
スバラシイ!!!
その人がピアノを始めて、発表会の曲を選び、日々の生活の忙しい合間を縫って練習して、その日を迎えた様子を想像すると、上手い下手に関わらず、ステージに上がった全員がとても貴いのだ。と感じた。
甥っ子は先生に、
「間違えてもいいから、必ず最後まで続けなさい」
と、何度も言われたそう。
生徒さんたち全員、きちんとこの教えを守っていた。エライ!
間違えてもいいから、最後まで続けなさい。
人生そのものじゃんか。
下手でも、間違えても、恥ずかしくても、ボロボロになっても、最後まで続けること。
がんばれ!って、下手な人ほど観客は身を乗り出して応援し、終わったときには惜しみ無い拍手を送る。
そんなふうに、自分が人生を生ききったところを想像すると、とてもあたたかい気持ちになる。
いい発表会でした。