今回映画を観て、神道好きの立場から、純粋な疑問として感じた点。
これは、神道を知ってる人はみんな思うんじゃないかな?
①宗像の謎
草太の名字である宗像からは、宗像大社がすぐに想像される。そして、ここの御祭神は三柱の女神なのだ。
たぎつひめ。
たごりひめ。
いちきしまひめ。
三女神は、水の神様であり海の神様。
なのに、宗像家で出てくるのは草太とおじいちゃんだけ。父も母も出てこない。女の影がない。
なぜ??
②祓詞の謎
神道の真髄は、祓い清めにある。
清浄感こそが、古神道の一番大切にしているもの。神社で唱えるアレですね。
祓い給へ 清め給へ
守り給へ 幸え給へ
この映画の中の旅は、地鎮であり鎮魂をテーマとしているのは、観ている人みんなに伝わっている。
だけど、祝詞における一番のパワフルワードを、草太は口にしないのだ。
それは、太祝詞(ふとのりとごと)と祓詞(はらえことば)。
正直、これを口にせずして土地の鎮めと浄めが成り立つのかわたしにはイマイチわからない💦
③岩戸鈴芽、と岩戸開き
主人公の名字である「岩戸」と聞けば。
日本人の多くはイコール天照大御神の岩戸開きを思い浮かべる。
だけど、物語は岩戸を閉じる話。
ここのパラドックスに、深い意味を感じる。
でもそれが何かはわからない😅
新しい時代を始めるには、一度全て壊して、この古い時代を閉じる。という意味なのか?
常世に、みみずのエネルギーは封じられている。
でもその常世は、ただただ美しく、人の気配のない世界。
日本神話では、
常世🟰黄泉の国🟰死者の世界
黄泉の国をおさめるのはイザナミノミコト。
女性性と陰のエネルギーの象徴。
物語の中では、あの世界に人はいない。
気配もない。
では、イザナミ的な世界はどこで描かれているのか。
イザナミ的な母性は、鈴芽が旅する先々で助けられる女性たちの中に散りばめられている。
ちかちゃんや、るみさん。
そして、重ための環さん。
誰か一人が世界を救うんじゃない。
一人一人の中にある、誰かを産み、育て、愛し、慈しむ気持ち🟰母性🟰神性
が世界を救う。
だけど、それは相手を庇護し、相手から自由を奪い力を奪うような支配的な息の詰まる愛ではない。手放している、愛だ。
手放して、信頼している。
それが、本当の愛だけど、生きてる私たちにそれをするのは、本当に難しい。
環さんと鈴芽の関係性からは、そんなことを感じた。
⑤みみずのエネルギーはどこへ??
みみずは、草太と鈴芽によって、扉の内側に封じられる。
でも、そのエネルギーは、確実に放出されないままそこに存在する。
みみずのエネルギーは、それ自体に善も悪もなく、ただ溜まりに溜まって歪みとなったもの。
それは、地震の起きる仕組みである、プレート同士のぶつかり合った歪みそのもの。
その解決策って、ドーンといっきに大地震で解消されると困るから。ちょっとずつ震度4とかで小出しにいっぱい出してくれることだよね?
それが、大難を小難に。だよね。
だって、エネルギー自体はなくならずに、そこにあるんだもん。
ただ溜め込んで、押し込めて、その場は終わりで解決なのかな?って、個人的には思ってしまった😅
⑥要石はなんで猫?
ダイジンって結局なんだったのか。
わたしには最後までよくわからなかった。
なんで草太に要石の役割ごと移したのか。
ダイジンは神なのか。鈴芽の深層心理なのか。
あえて猫だった意味ってなんなのか?
龍でもキツネでもなまずでもなく、猫。
猫🟰シリウス??
深読みしすぎ?🤣
要石。
香取も鹿島も一時期よく行きました。
香取は毎月のように行ってた、大好きな場所。
最後に。
日本は霊的にとても重要で、守られている国。
映画の中で、神戸が出てくる。
扉がテーマの映画で神戸。
スピリチュアルな世界では、新しい文明は東経135度のラインに降りる。と言われてきた。
淡路島は、東経135度。
かみのと、と書いて神戸。
誰もがあの地震を想像する。
震源地は淡路島。
そして鈴芽の住んでいるのは宮崎県。
高千穂がある。
どちらも日本神話に縁の深い土地。
さらに、東京で描かれたお茶の水。
あれは皇居の外堀だ。
東京は、京都になぞらえて風水的に考えられて作られた土地。徳川家康のお抱え僧侶である天海が霊的な守りを施した。そして、もともとは沼地だった場所。
その、意味。
わたしの古武術の先生は、日本人は地球における祭祀民族である。と言っていた。
日本人の霊的な役割は、祈ること。
NASAは、宇宙人が地球に来た時の対策や接し方を研究するにあたり、日本人を参考にした。と言われている。
この映画のもつ深い意味は、わたしにはよくわからないけど。
この映画がこれだけヒットして、多くの人に観られることは、集合無意識の目覚め。につながるような気がしてならない。
鬼滅の刃といい、新海作品といい、日本のアニメの霊性の高さって凄まじいと思う。
本当に尊敬だし、脱帽。
そして、必ず悪を二元論で分けていないところが日本らしさ。悪の側の悲しみを、そうなる理由を、きちんと描いている。悪も、悔い改めれば神となる。神として祀るのが日本人の感性。
新海監督は、潜在意識、集合無意識に働きかける見えない仕掛けを、わからないようにたくさん入れていると思う。
日本人の、目覚めのコード。
民族の、集合無意識。
日本人が古来から持つ、祈りの力。
今、アフターコロナの世界でシナリオ通り円安になり、日本が海外に売られている。
この美しい、先祖が守ってきた大地。
産土を、金で外国に売り渡している人たち。
鈴芽の戸締まりは、もしかしたら、反グローバリズムを意図しているのかも。とすら考えてしまう。
閉じなければ、守れないものもある。
✨どうか、日本が守られますように✨
そして、この映画を作ってくださった監督とすべてのスタッフの皆さんに感謝します😊❤️