固くて強いものが
世の中を支配しているかに見えるがね、
本当は
いちばん柔らかいものが、
いちばん固いものを打ち砕き、
こなごなにするんだよ。
空気や水のするように、
タオの働きは、隙のない固いものに
滲みこんでゆき、
いつしかそれを砕いてしまう。
何んにもしないように見えるが、
じつに大きな役をしているのだ。
このように、目に見えない静かな働きは
何もしないようでいて深く役立っている。
これは、この世ではなかなか
人に気づかれないんだが、
比べようもなく
尊いものなのだよ。
今、思うように動けなくて、焦ってる人に。今までのやり方が壊れて、新しいなにかを再構築するのが不安な人に。なんにもしないことが逆に落ち着かなくて、罪悪感がある人に。
なんにもしなくても、できなくても、だれに気づかれなくても。この今自分と向き合う時間が尊く、役に立っている。
そう言われると安心しませんか?
安心することばを、自分にかけよう。
いていい。
なにもできなくても、いていい。
価値観を、
Doingから
Beingへ。
変えていくための、今なんだと自分なりに練習中。
欠乏感から、恐怖心から、今までずっと行動してきたことに気づいて愕然とする。突き動かされるように、いつもいつも焦ってて、びくびくしてた。
自分は足りないから、埋めなくちゃ!!と思っていた。自分はダメだから、もっとがんばらなきゃ!!
その設定がすでに、欠乏だった。
エネルギーの世界は奥が深いなぁ。
その根本の恐怖に、いま向き合っている。
たぶん、コロナがなかったら向き合うこともなかった、見たくない気持ち。怖くて汚くて挫折でドロドロで見たくない。でもそこを超えないと、次の扉が開かないってわかってるから、やるしかない。