丸の内オアゾ、丸善4階で定期的に様々な画家の個展が開かれているのは前から知っていて、本屋に寄りがてらすこし入ってみたりするのが楽しみ。
今日は、珍しく、本メインじゃなくなんとなく絵が見たくて仕事帰りに寄った。
イタリアに20年も住んでおられて、今は日本と行ったり来たりの生活をされているそう。プロフィールを見てみると、経歴も本気の人。って感じ。
日本では多摩美術大学を大学院まで出られて、そのあとイタリアフィレンツェで、イタリア国立アカデミア美術大学を卒業。フィレンツェ市の幼稚園で絵画講師も勤めておられるそう。作品は、ヴァチカン図書館、イタリア国立フィレンツェ中央図書館をはじめ、イタリア国内の15の国立図書館に所蔵されている。
す、すごい。。。
絵の色使いや質感が独特で、繊細な透明感に溢れ、素敵でした。
キャンバスも丸かったり、長方形だったり、様々なサイズや形のものがあり楽しめた。
鮮やかな色彩が美しく、添えられた詩もほっこりする。
わたしは絵を見るのが、ほんとうに好きで、息をするのも忘れるくらいに好きで。
いつも、ああ。お金持ちだったら、広いお家に好きな絵をいっぱい買って飾りたい。と毎回思う。自分は描けないんだけど、見るのがほんとうに好き。
高野倉さんご本人とお話できて感動してしまった。
ガラスに描いてるみたいな透明感ですね?と伺ったら、「うれしー!ガラス細工が大好きで、油絵でその質感を出すために、乾かしてから何度も色を塗り重ねてるんです」とお話されていた。製作期間は、小さくても一か月はかかるそう。
色がとてもきれいだし、ちょっと正統派な絵画!というより少しメルヘンっぽい親しみやすさも感じて好きな感じの絵でした。
ニスを塗らずに、あの透明感を出せるのはすごい。
とにかく額もひとつひとつ素晴らしくて、作品に合わせて各々イタリアの額職人さんに作ってもらっているとのことでした。素材も、形も、色も、本当によく絵とマッチして、さらにその世界観を広げている。素晴らしいな。額って大事だよ、ほんと。
3月21日の火曜日まで開催されているようなので、お近くに寄られることがあればぜひ見てみてください。無料だし、作者の高野倉さんはとても気さくにお話してくださる、すらりとした美人さんでしたよ( *´艸`)