アランの幸福論を読んだのはたぶんもう15年くらい前。
実家に置いてある岩波文庫から出版された本は、黄色のマーカーや、色鉛筆で線がいっぱい引いてある。
パラパラと読み返して、今になって、腹の底からわかる言葉がてんこもり。
すごい名著だ、やっぱり。
一番好きな文言は、なぜかこれ。
「人間には勇気がある。
たまたまそうだというのではなく、本質においてそうだ。」
勇気が必要になったとき、胸の奥の図書館へ、この言葉を取り出しに行く。
「たまたま」ではなく、「本質的に」「ある」のだ!と言われると、力がわく。
そうか。あるんだ。と思える。
この本でわたしは、「自分でやる」ことの大切さを教わった。
上機嫌でいるのも、幸せでいるのも、自分でやることだった。誰かにしてもらうことじゃない。
自分でやるものなんだ。
「意志」の力を使って。
真実はときに、受け止められないほどに厳しいと感じる。初めて読んだとき、ネガティブすぎてとても受け止められず、本の内容がとても苦しかった。
そんなこと言われてもできないよ。
って思ってた。
だけど、いまのわたしは、あの頃よりはできている。もがいてよかったよ(笑)
まだ、もがくよ。生きてるかぎりは。
わたしたち人間に与えられた自由意志。
どんな高級料理でも、食べたくもないときに人から無理やり口をこじ開けられて食べさせられたら、ふつう吐き出すし、嫌な感じがする。
食べたくて、食べる。
その、自由意志こそが、人を幸せにする🍀
と、アランは繰り返し、優れた格調高い文の中で教えてくれる。
もうひとつ。
山元加津子さんが本の中で紹介されている、大ちゃんの詩から。
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遠い道でもな
大丈夫や
一歩ずつや
とちゅうに
花もさいているし
とりもなくし
わらびかてとれるやろ
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僕が生まれたのには
理由がある
生まれるってことには
みんな理由があるんや
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恐いなら
そばにいたる
寒いなら
そばにいたる
いてほしいなら
そばにいたる
…………‥‥大ちゃんの詩、おしまい
わたしも、こんなふうに、
やさしくてあたたかで、
嘘のない、
強い人間になりたい。
みんなが、本来の自分でいられて、
その上で、自分の得意なことをそれぞれに
他人を喜ばせる形で発揮できる社会がくるといい。
神様が、わたしたちのそれぞれに、これだけ能力や個性の差を与えて生まれさせたのには、それぞれが補い合って、協力しあって、尊敬し合って生きる世の中をつくるための、トレーニングなんじゃないか。
って、最近とりとめもなく考えたりする。
今日は春分の日。
ある人に、なりたい未来の自分を宣言しておくといいよ。
と言われました。
だから、せっかくなので、宣言しておきます。
わたしは、嘘のない素直な心で、
愛をもって
楽しく自由に軽やかに生きていく!
わたしの幸せは、
心と体が健康で、
愉快な仲間がいて、
やりがいのある仕事があって、
自由にやりたいことがてきること。
喜びの共有。
自分以外の誰かと、あたたかくつながっていけること。
最近、大好きなブロガーの人が動画で言っていた。
未来はいくつも用意されていて。
今の自分がなりたい未来を選んで初めて、
未来の自分が、未来から今の自分を導いて引き寄せてくれるのだと。
未来の自分から渡された光の道。
それにのるのは、今の自分の決断次第。
わたしは、そこへ行く。
という意志、そして決断。
難しいけど、半信半疑でもやる価値はある。
わたしは、やってみることにした。
いいイメージって、難しいけど、練習してみる。どうせ人生って練習の場だし。
今からいい感じの未来、妄想してみようと思います。