お盆を過ぎて、殺人的な暑さが少し和らいできましたね。
でも今度は台風攻撃で、今年の湿気は例年よりさらに体にこたえるなぁ。
でもそれよりなにより、足の虫刺されがちょっと病気の人みたいにすごくて、さすがに膝丈のスカートですらはけない。本当にひどいんだこれが。
あと2週間で31歳になろうって中年のO型を捕まえて、奴らは容赦なく大群で向かってくる。そして年のせいか、あとが消えないので増える一方。
今日も4か所くらい刺されたよ・・・(泣)
ブログ始めた意味なくね??ってくらい更新滞っちゃっててすみません。
さて、蚊に刺されのボヤキはこれくらいにして今日の一冊はこれ。
言わずと知れた名作ですね。
アマゾンのレビューは75件もあるみたい。
読んだの覚えてないくらい昔。
でもこんなにも心に残ってるのが絵本のすごいところ。
主人公はアナグマのおじいさんで、なんとアナグマさん初っ端から死んじゃうんです。
その亡くなったアナグマさんを忍んで、森の動物たちがそれぞれアナグマさんとの思い出を回想していくというお話。
アナグマさんは穏やかで優しい長老的な役割で、あるものはネクタイの締め方を、あるものはスケートの滑り方を教えてもらったことを懐かしく思い出して感謝する。
ちょっと手元に本がないので、読み返してないからうろ覚えだけど、感動したことだけは鮮烈に覚えている。
お盆のお墓参りや終戦記念日やなんかがあったから、最近「生きる」ってことや「死ぬ」ってことについてぼんやりと考えているんだけど、死ぬときってなんにも持って行けないのよね。
わたしはスピリチュアルな本も好きでよく読むけど、死ぬときあの世に持って行けるのは、「魂」だけだ。という説はなんだか納得できる気がする。
そして、死んだ後にまだ生きてる人たちに残せるものって自分が誰かに「与えた」ものだけなんだよね。
いろいろ人から「もらった」ほうがうれしいし、なんだか得してる気がするけど、あの世で神様的な存在に問われるのも、この世の人たちに残せるのも、自分が「与えた」ものだけだ。
それはよくもわるくも。
そんなことを今思っている私の心を間違いなく育んでくれた一冊。
優しい色使いの素朴な絵もとても好き。
アナグマさんの目が、絵本の中の架空の生き物なのに、覗き込まれているように本当に深くて優しい目なのです。
わたしは本当に短気で不安定でイライラしてばかりの人間だけど、死ぬまでには少しでも、1センチでもいいから、アナグマさんのような「人に与えられる」やさしい大人になりたい。