アーモンド入りチョコレートのワルツ・1からのつづき
自己紹介含めて書き始めたら、意外と筆がのっちゃって文字数足りなくなったので
つづき書くことにします。
森絵都の何がすごいって、描写のリアルさ!
よく、いい文章は「目の前に映像が浮かぶ」というけれど、彼女の場合それは、映像だけにとどまらない。匂いであり、空気感までがはっきりと読み手に感じられる。
登場人物の性格(こういう人絶対いる!)、それぞれの会話(この人たち生きてるの?)、そして子供の時に感じてたもやもやした独特の空気感。
「霊能者か!」ってくらいまるで自分が見てきたかのようにリアルに情景が描かれ、物語が少しも違和感なく自然に進んでいく。なので気づくと私たちは、自分がその場の登場人物や状況にすっかり入り込んでしまって夢か現実かの区別がつかなくなってしまうのだ。
いかん。
好きすぎて我を忘れてしまった( ゚Д゚)
アーモンド入りチョコレートのワルツp182より引用
「赤を黄色に変えるような、木馬を白馬に変えるような、涙を水晶に変えるような、そんな何かを期待していたのかもしれない」
そう。これはそういう本なのです。
自分が「ふつう」でいられないことに対して傷ついているすべての人たちへ。