深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

はせくらみゆき 「こうすれば、夢はあっさりかないます!」

 

こうすれば、夢はあっさりかないます!

こうすれば、夢はあっさりかないます!

 

 買ってしまったわ。

久々に正統派な自己啓発本を。しかも新刊で。

あんなに日々自己啓発本をディスっているというのに・・・(笑)

でももはやこれはわたしの趣味だから仕方ない。

 

内容としては、けっこうよかったと思います。

具体的な自分の体験談がのっていてわかりやすかったのと、作者自身が3人の子育てをした主婦であるという経歴も親しみやすかったし。 

画家としても本格的に活躍されている方で、素敵な絵を描かれています。

ただし、宇宙とつながっちゃった人にありがちな、ぶっとんじゃってる感じはあり。

もう突き抜けちゃってる感じ?

 

まあ、自己啓発本ずれしている人には目新しさは一切ない。

この手の「自分はある日宇宙とつながっちゃった」という人は、みんなほとんど言ってることが一緒だなぁ、というのも面白い。

たぶん、それが宇宙の真実なんだろうね。

突き抜けてないわたしには全然わからない感覚なので、「いいなぁ」「あなたが特別だからじゃないのぉ??」としか思わなかったけど、本気で本に書いてあることを信じ込んで実践したら案外夢がかなっちゃったりするかもしれないのかしら。

 

“ 夢をかなえるには、その夢がすでにかなったつもりで日常を過ごす ”

 

というのが要するにこの本の言う「夢のかなえ方」で、

さらに「夢はあっさりかなう」と自分が決めればそうなる。とも言っている。

 

基本的には、全部の内容がほかの自己啓発本で読んだことのあるような教えとまったく一致するのでとくに言いたいこともないが、あえていいと思った文をあげるとしたら。

 

「宇宙は私たちを潰すようなことは絶対しない」

 

「本当の自分はいのちであって、心とからだは後づけのオプションである」

「いのちが、その人の真の部分で、からだ(肉体)と心(感情や思考)は、あとからくっついたものにすぎません。」

「自分というのはいのちなのです。

 太陽のような輝きが、だれの内にもあるのです。」

 

落ち込んだ自分を肯定するための魔法の言葉

→「落ち込んでいますけれど、それが何か?」

  これによって自分を客観視できるようになる!

 

この世に生まれてきた理由・・・・・・・「喜ぶため」

歯を食いしばってがんばったり、苦労して生きるのではなく、喜んで生きることが、

わたしたちのいのちが一番うれしがる生き方

 

「喜んで生きるには、つねにワクワクを選べばいい」

 

読み終わったときは、そのときわたしが求めていた「啓発されたい欲求」を期待通り

満たしてくれている内容でとても熱い気持ちだったのだが、数日経ってからこの文章を書いているので、読み返してみてどうにも冷めてるテンションが隠し切れない(笑)

 

一番大切なのは、わたしのこのゆがみ切ったひねくれ根性を叩き直すことだと思われる・・・。

たぶん、赤子のように純真無垢な心でこの本に書いてあることを実践すれば、本当にうまくいくと思うよ。

わたし、本当にたくさんの自己啓発本を読んできたからわかるんだけど、こういう本って、嘘は言ってないと思う。

ただ、言ってることをまるごと信じ切ることができるかどうかが効果の分かれ目で、

心に傷があんまりなかったり、今までの人生で身に付けてきた「思い込み」が少なければ少ないほどうまくいくんだろうけど、傷やブロックになるものがたくさんある人は、それを取り除いてからじゃないとやっぱり実践して効果を出すのは難しい。

だって、読んでてやっぱり一番に「抵抗」を感じてつらくなってしまうわけだから。

 

いいイメージを作るのって、わたしもかなり苦手です。

なぜならあまりにもマイナス思考が染みついちゃって自動化されてるから。

だから「意識して」やるもんなんですよね。

全体的にわたしが一番参考になったかな、と思うのは、

迷ったときや何かを決めるときは体に聴け!

というもの。

心があったかくなったり軽くなったりするのはOKの証。

逆に落ち込んだり重たくなったりするならSTOPの証。

頭で決めない方がうまくいくよ。と著者はおっしゃっています。

ほんとうにそうだなぁ、と32年間生きてきて痛感する。

もちろん頭で考えて失敗した経験があるからこそ、身につまされる。

人間単純でいいよ。

喜びが人であり、宇宙の本質。って、わたしはすごく好きな考え方。

 

結局さ、「今、ここ。にある自分を大切に楽しく感謝して生きれば人生うまくいく」

というのがすべての自己啓発本が言ってる共通点で、それを実行するのが何より難しくなかなかうまくいかないから、悩んでる人は減らず、むしろ増え続けて、こうして書店には変わらず啓発本が溢れ続けるのでしょうな。

 

まず、自分を自分で満たすこと。

魂を喜ばせて楽しませてあげること。

そのために行動すること。

 

わたしももう、いい加減「人にどう思われるか」に縛られ怯え続ける人生を卒業しなきゃな。どうせもうとっくに王道のレールからは外れちゃっているのに、まだ「王道」を気にして自分を情けなく思ったり人をうらやんだりしてる自分が残ってる。

でも、がんばればがんばるほどさらに外れていく気がして、開き直りまであと数百メートルの位置まで最近ようやく来た気がするよ(笑)

 

早く振り切ってしまいたい。

「普通の幸せ」のメーターをぶっ壊して、突き抜けたい。

変人でももういいよ。