- 作者: 富安陽子,三浦佑之,山村浩二
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 2017/11/21
- メディア: 単行本
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子供向けの古事記の本。
昔ばなし調で、極限まで字数も削ってわかりやすく、親しみやすく書かれている。
全ページに絵が描かれていて、非常にイメージしやすい。
とっつきやすさといった意味ではピカイチなのではないかしら。
なるべく原本に忠実に、かつ削るところは削ってわかりやすく!
という著者の苦心の跡が垣間見えて、お疲れさまでした。
と言いたくなる一冊だった。
入門編としてとてもおすすめの本です。
2、神々の誕生
去年から3回くらい延長したり、返して借りたりしてやっと読み終わった!!
ふう。
易や陰陽五行に精通しておられる。
その観点から日本の古代についての考察をいろいろされていて、興味深い。
わたしはまだ2冊ほどしか読んでいないけど、かなり面白いです。
古事記や、日本の古代祭祀を、陰陽五行という切り口で見ていくと、目からうろこの発見がいっぱい。彼女の残した功績はかなり大きいのではないだろうか。
一つ気になるのは、なんでもかんでも蛇に結びつけるところかな。
内容は、結構マニアックなので、興味のある方は挑戦してみてはいかが。
3、いまを生きる言葉 「森のイスキア」より
新年一発目でBOOKOFFで買った本。
素晴らしかった。
文字数は少なくてすぐに読めるんだけど、深い。
簡潔な文章の中に宇宙みたいな広さと奥行きがある。
日本のマザーテレサ!という言葉がぴったりの方だなあ。
本当の意味で世の中のために働かれている方は、どこまでも謙虚な慎ましい方が多いと改めて感じさせられた。
以下引用
p74
その人の言うことが本当に正しいのか、
わたしの思うことが正しいのか、
それは誰にもわからないこと。
それを判断できるのは、神様だけと思います。
p81
不自由な生き方をしていると、
今ここにたくさんある幸せの種を
見つけられなくなります。
後悔や不安などのこころの迷いは、ちょうど重い荷物のようなものです。不必要なものまで背負い込んでいると、いつの間にか重荷に押しつぶされて、自分が心配していた悪いことばかりが現実になってしまいます。
そして、自分自身が招いた悪い結果を見て、「やっぱりわたしはダメなんだ」と、また別の重荷を背負い込んでしまうのです。
p118
「与える」ということは、
リンゴの木のように、
ただ喜びだけがそこに見出されるものであって、
何の見返りも結果も、感謝さえも必要としないもの。
p138
欲望が満たされない場合や、生活が乱れている場合、目は濁ってきます。
目の輝きは、簡素な生活のおかげと言えるかもしれません。たくさん物が溢れると、新しいものが入る余地がなくなり、何かを受けとっても、こころから感激できなくなるのです。
・・・・・引用終了
実践されている方の言葉は本当に美しくて強い。
わたしは宗教としてのキリスト教は少し苦手。
だけど、文化としてのキリスト教はかなり好き。
讃美歌も、教会も。
そして、真の意味で教えを実践されている信者の方のこういった信仰心を目の当たりにすると、ただただひれ伏したいような不思議な気持ちになる。
信仰というものが、人間に与える貴い力。
同じ教えを受けながら、権力争いに必死な者、貧しくも隣人を愛そうとする者。
いろいろな人がいる。
キリスト教でいう「神」がなんなのか。
わたしにはよくわからないけれど、佐藤初女さんという一人の女性を、ただただ尊敬いたします。