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73年目、慰霊の日


沖縄慰霊の日:平和の詩「生きる」全文 - 毎日新聞

 

たまたまテレビをつけていたら沖縄の平和記念式典が始まった。

相良倫子さんの平和の詩が、本当に素晴らしくて胸が震えた。自作の詩だったんだ。

すごい!

信じられないくらいに完成度の高い、世代を超えて胸を揺さぶる力を持った詩だと思う。

朗読もよかった。

 

おじいやおばあが、繰り返し涙をぬぐう姿が印象的だった。

基本ずっと、最初からフォルテシモの話し方に緩急と強弱がつけばもう言うことない朗読だったと思う。

 

乱れた前髪も、中3の女の子っぽくて実に良し。声がいい。

詩の最後の、生きていく!の終わり方、終わったあとの不敵な笑顔が最高だった。

 

大役お疲れ様でした。

とても、感動しました。

 

翁長知事、正直あまり命の時間が残されていないような、病に削られたお体が痛々しかった。それでもこの式典のために弱々しい声を張り上げて立派なスピーチをされていた。

 

戦後って、なんなんだろう。

7割以上の基地負担の残る沖縄。

事故や事件が絶えず、その度大した対策もないまま無反省に活動し続ける在日アメリカ軍。守ってやってるんだ!!だから黙って言うこと聞け!の圧。

それに従い、ひたすら下手に出て、彼らを持ち上げ続ける日本政府。

沖縄戦においては、日本兵もまた加害者の側面が非常に強い。集団自決に追い込むような、洗脳を繰り返し行った日本兵、軍、政府。反省してるの?本当に?

 

戦中だよね。まだ。

国連だって、戦勝国でできた組織でしょ。

 

沖縄は、霊的に見て日本にとってはとても大事な場所だそうです。

その場所が、今もこれだけ痛めつけられている現実を多くの人がもっと共有できるようになるといい。

 

戦争を体験したことのある世代は沖縄県民の1割にまで減っているという。残りの9割は、知らない世代。

 

戦争で無残に死んだ人と、今を生きてるわたしたちの違いは、相良さんも詩の中で言っているように、生まれてきた時代の違い。

ただ、それだけ。

 

この時代に生きさせてもらってるわたしたちにはきっと、わたしたちなりの使命があるはずだ。それを模索していこうと思う。

いまだ遺骨さえ見つからずにいる、亡くなった人たちの命の上に、この平和と今がある。