深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

矢追日聖さん


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矢追日聖(やおい・にっしょう)さん

 

1911年12月23日生まれ。

奈良県生駒郡富雄村に生まれる。

先祖3代にわたる霊能者の家系。

1945年8月15日、敗戦の日に大倭教(おおやまと)を立教宣言。

1947年10月、弱き者もみんなが幸せな社会を目指すべく福祉事業を中心とした生活共同体、大倭紫陽花邑(おおやまとあじさいむら)が誕生。

老人ホームや身体障碍者の施設、さらに病院などを運営する。

 

 

もしも、生きるのに心底疲れて、悩んで悩んで人生が嫌になってる人がいたらこの方の書く文章を読んでほしい。

何かにすがりたくなって、ロクでもない宗教や、霊能者や占い師に、クソみたいなセミナーに、何十万も何百万もかけるまえに、読んでほしい。

もう亡くなられているけれど、日聖さんの残された言葉は命をもっている。

わたしも全部は読み切れていないけれど、日聖さんを知って日が浅いのに、こんなふうに紹介するなんておこがましいと思うけれど、必要な人が出会うきっかけになればいいと思う。

 

人生をかけて、わたしが探してきたことの答え、知りたかったことの答えは、

すべて、ここにあった。


 

こちらのサイトから、なんと無料でダウンロードして読むことができます。

わたしは、ここに真理があると思う。

この言い方が適切なのかどうかはわからないけれど、この方は、何百年に一度現れるか現れないかの「本物」であり、神様がこの世に遣わしたある意味「救世主」なんだろうな。と、思いました。

http://www.ohyamato.jp/ohmotomiya/download.htm

 

わたしなんかが、紹介するのが本当になんだか厚かましいし、えらそうだし、ブログに書くかどうか迷った。自分、何様だよ!って思うしね。

でも、「真の意味で幸せになりたい」と願う人がいて、その答えが書いてあると自分が心から思えて、しかもそれが無料で読めるチャンスがあるのなら、興味がある人には知ってほしい。

 

特に、こんな時代だからこそ。

日聖さんは、この宇宙の、人間の、幸せのあり方や、そこに隠されている真理を、幼稚園児にもわかるような易しい言葉でお話されています。

しかも、気取らない大和言葉のリズムがやさしくて、荒んだ心にじんわりしみてくる。

ひと言でいえば、「みんな仲良くしなさい」それが「神ながら」だよ。

ということ。

 

ご利益信仰に関しても、口を酸っぱくしてそんなものはない!と繰り返しおっしゃっている。神ながら、に通ずる道はただ一つ。

“ 大らかにして和やかな ” 心をもった

自分をつくること、社会をつくること。

そのためには、日々の生活そのものが修行である。

 

神仏が奇跡の力で救うのではなく、自分自身が心のあり方、生活のあり方を変えていくことによって、 結果として救われる。

そのことを、何度も何度もわかりやすく説かれている。

決して、自分を特別だと言わず、「みんなと同じ」であると言い、あえて低いところに身をおいてお話される姿勢が、とてもとても心に残る。

本当は、霊能なんて目に見えないものでなく、考古学のような、物的証拠の示せる科学的な世界に興味があるのに、こんな雲をつかむような霊的な世界で生きるように定められてしまった、と嘆かれるお人柄があたたかい。

真の宗教家は「乞食のように」もっとも低いところにいるべき。という志を、貫かれた生き方のようにお見受けする。文章のいたるところに、周りの方への細やかな気遣いが見える。言葉だけでなく、行動で示してみんなを導かれている。口でならいくらでも言える。だけど、ひとつの共同体を作り上げるその労力たるや想像もつかない。

 

古来から日本に脈々と伝わる神道の教えの極意。

 

「自分の幸せはみんなの幸せ、みんなの幸せは自分の幸せ」


「だから、助け合って、仲よくしよう。

生きている者同士も、亡くなった霊界にいるご先祖さんとも、みんなで心通じあわせてやればうまくいくんだよ」


「自分を大事にすることが、ご先祖さまを大事にすること」


「優越感も劣等感もなくして、腹を立てる心をなるべくなくしていくことが幸せへの道」

 

かいつまんで言うと、そんな感じの内容のことがもっと素晴らしい言葉で書かれています。「神様とはなにか」についても、出し惜しみせず、ズバッと書いてある。

日本の古代史に興味がある方にもぜひ読んでほしいです。

饒速日大王とは。ナガスネヒコとは。

神武天皇以前の歴史。

 

 

わたしは、もう探さないだろう。

日聖さんのおっしゃる言葉が、頭でなく、腹の底から真実だと感じるし、どんなに実践するのが難しくても、それ以外に幸せになる道はないと思う。

 

亡くなられて20年以上経ってもなお、こんなふうにふとした瞬間に出会える不思議を思う。感謝しかない。

自分は情けなくてダメな人間だって、毎日思ってる。

だけど、あきらめない。

出会わせてもらった奇跡に感謝します。

 

煽られないように。

今の世界を覆う憎しみの連鎖、非難と怒号の飛び交う好戦的な雰囲気。

それらは決して、真実ではない。

真実を語る人は、こんなふうにひっそりと、だけど確実に、みんなの心に種をまく。

強い言葉に、惑わされない。

わたしはわたしの信じる道を。


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