とても興味深い内容で、勉強になりました。まあ、タロットに興味がない人にはもちろん、なんのこっちゃ??なマニアック本ですが。
タロットカードに描かれてた図像(絵柄)からタロットの歴史や意味を読み解こう、という鏡さんの考察がじっくり書かれています。結構専門的なので、途中から少し流し読みしてしまった(-ω-)
ウェイト版の解説の分量が多いのがちょっと私的には不満でした。わたしが習ったのはマルセイユ版なので。鏡さんも文中で、ウェイトはオカルト主義者だが、もともとのタロットはオカルトではない!と断言されています。
要するにね、タロットってオカルトでもなんでもないの。
もともとはゲームの延長として北イタリアで生まれたらしい。
だけど、神話でもなんでもそうだけど、人間が根底に持っている「イメージする力」って世界共通なのですって。だから、ドラゴンを退治してみたり、世界の神話には似ているお話がとても多い。これはユングの言う「集合的無意識」というところから来ている
。タロットの面白さっていうのは、「象徴」から何を読み解き、イメージするかってことに尽きる。その究極の「象徴」の「完成形」がタロットなんじゃないか。
というのがざっくり鏡さんのおっしゃていること。とわたしは読みました。
かなりざっくりしすぎてますが(笑)
だから、カードを使った占いなんてすべて読む人次第だし、どう読んでもいいんだよ。
つまり適当なんだよ(笑)
だけど、そのときどうしてそう読んだか、そこからなにを読み解くか。
っていうのは、その人の潜在意識との対話なんだよね。
そこに意味があると思う。深さがね。
酒井日香さんは、タロットっていうのは霊性開発の手段である!とはっきりおっしゃってます。占いはなんでもそうだけど、「ツール」なんだよね。
なんのツールかっていうと、迷っている人の本音を引き出すためのツール。
いきなり、初対面の人相手に「わたしはこれとこれを悩んでてこうなんです」と話すのはけっこうハードルが高い。けどそこに、タロットカードにこう出てますけどどうですか?みたいなワンクッション入ると、俄然人って身を乗り出して「そうなんです!!それでね!!」みたくいっきにスイッチ入ってしゃべりだすでしょ(笑)だから、ただの当てものみたいな占いより、対話しながら、その人の問題を探り、本音を探り、話すことによって整理されて、潜在意識にある答えとつなげてあげる。
それがきっと、占いの正しい、健全なあり方だと、わたしは思います。
大してできもしないのにえらそうだけど。
今日は寝てばっかいたけど、スウェディッシュの復習もしたし、まあまあ実のある一日でした。