行きたい行きたい行きたい!と思っていたピーターラビット展に行ってきた。
雨だけど、がんばって渋谷まで。
Bunkamuraミュージアム、いつも心魅かれる展示をやっているんだけど、とにかく入場料が高いよぉ。1400円って。大金です!!
しかし内容はボリュームあってとてもよかった。大満足。
ピーターラビットのここまで大規模な原画展は日本初!で、しかも出品されている200点以上の直筆原画やスケッチ、作者であるビアトリクス・ポターの愛用品などのほとんどが日本初公開とのこと!!
これはつまり、次はいつ見れるかわからない。もしくはもう来ないかもしれない可能性も大いにある。ってことじゃない??
もし行きたいけど1400円を出し惜しんでる人がいるならば、わたしは声を大にして言いたい。行け!!!!
展示されている原画の数がすごかった。
一枚一枚の絵がはがきサイズくらいで小さいっていうのはあるだろうけど、壁一面に隙間なくびっちり。
誰もがマグカップや何やらで一度は目にしたことのあるような有名な絵の原画もいっぱい。もう興奮が止まらない。
原画の下に、会場の飾りとして印刷された、原画を引き延ばした同じ絵が貼られてたけど、同じ絵なのに全然違うの。びっくりした。
毎回思うんだけど、本当にうまい人の絵は何百年経っても生きてる!!
生きて呼吸している!!
線の一つ一つが生きていて、奥行きが全然違う。
改めてこれだけの数の原画を見ると、彼女は圧倒的にデッサンがうまい。
会場の説明書きを見てちょっとドン引きする記述もあった。
ウサギやほかの死んだ動物を煮て、解体し、部位ごとに分け、重さを計ったりして研究していたため、彼女の絵は解剖学を熟知したうえで描かれたものである。という。
もし、うさぎが2足歩行したらこういう感じ。ということを分かったうえで描かれているというのだ。すごい。
でも納得。細密画がプロに並ぶほどうまかった、とも書かれていた。
だからこれだけ臨場感にあふれた絵が書けるんだ。
カラーの絵もほとんどが水彩だけで色付けされているんだけど、色の付け方も抜群にうまいと思う。わたしは風景や草花の細かい描写や繊細な色合いがもう好きすぎて目を皿のようにして見入ってしまった。
淡いグリーンとブルーと、自然な茶色の混ざった独特の風合いで描かれている花や木や草や畑や背景がたまらなく好き。
リスのしっぽのふっさふさ感も触りたくなるくらい。
やたらリアルなカエルどんも好きだし、かえるどんの背景に描かれていた美しい睡蓮の花も素敵だった。猫ちゃんの夢見るようなブルーの瞳もうっとりする。アヒルや鶏など鳥の絵のクオリティもすごかった。
全体的に構図もしっかりしていてとにかく絵のうまい人。という印象。
そしてセンスがもう光まくっっちゃってる才能の人。
ムーミンのトーベヤンソンの原画も去年か一昨年か見たけど、やっぱりとにかくデッサンのうまさが半端なかった。
自然保護活動の先駆者としても活躍し、イギリス湖水地方の土地をこよなく愛した彼女は、印税で買った莫大な土地を亡くなってからはナショナルトラストに寄付している。
英国の湖水地方は一生に一回は訪れてみたい場所だ。
大好きな画家の「内田新哉」さんも、この土地を舞台にした画集を出している。
すんごくいいよ。この画集。
いつか死ぬまでにはわたし、絶対に自然に囲まれた場所で暮らすんだ。
なんの計画も立ててないけど、心の中では決めてるの。
最近全然自然のある場所に行けてないから、そのせいでストレスたまってるのもあるのかもな。
とにかくみなさん、ピーターラビット展おすすめですよ。
グッズはアホみたいに高い!もっと安くしたほうがみんな手が伸びるし結果的には絶対もうかると思うけど。ほかの人もみんなほしいけど高い!って言ってたもん。
最後にどうでもいい話をひとつ。
わたし、今年初めて知ったんだけど、ピーターと同じ誕生日でした(笑)
現場からの報告は以上です。