買ってしまった。
梨木果歩さん。
特別な作家さんだ。
好きすぎて痛いくらい好き。
短編のエッセイ集であるこの本、もうわたしの中でツボすぎて、好きすぎて震える内容。
まだ読み終わってないけど、1篇1篇、息をつめながら読み、電車で降りる駅になる度ようやく「はーっ」とつめてた息を吐きながら、「本当に好き」とじっくり噛みしめてしまうくらいに好き。
植物について。集団と個人のあり方や疑問に感じることについて。
ヨーロッパにおける日常の習慣などが散りばめられてるのも、旅してる感覚になれて楽しい。梨木果歩さんの知性と感性にはただただ感嘆するばかり。
梨木さんの綴る一文字一文字が、自分の魂の一番ふかいところに触れてくる文であり内容だと感じるのは、彼女の文章の中に知らず知らずに自分と共通の価値観を見出しているからなんだろうな。
心があたたかくて知性とユーモアにあふれ、植物が好き。しかも英語もペラペラ。って、わたしのほしいもの全部もってるじゃん!!って思ってしまう。
ほんとうに、様々なことを考え、勉強してらっしゃって、隣で興味深く耳を傾けているただの通りすがりの人、みたいな感覚でどんどん読んでしまう本。
まだ読み終えてないのが幸せすぎる。
じっくり、味わって読むんだ。
もう一冊本屋で並んで売られていた「エストニア紀行」もいずれ読みたいな。
梨木果歩さんを表すのには、私の中では「品の良い知性」という言葉がぴったり。
彼女が運んでくれる外国の香りは、なかなか決まりきった日常から出ることのできない凡人のわたしたちに自由の風を運んでくれる。
ずーっとずーっと現役でいてほしい作家さんの一人です。