ばっさり髪切ってきました!ショート!
はぁ。せいせいした。すっきりした。
まじきもちー(≧▽≦)
わたしは、人生全体で考えたら圧倒的にショートの時間の方が長いんだけど、ここんとこ頑張って伸ばしていた。だが、スイッチが入ってしまった。
夫に「明日髪切る」って言ったら「あ~あ、せっかくかわいかったのに!」って言いやがった(゚д゚)!ムカつくぅ。「モンチッチみたいに短くしすぎないでね・・・」と忠告付き。うるせ~よ、自分の髪型くらい、自分で決めるから口出しするな!
あたいはね、女の子の髪型や服装にいちいち口出ししてくる男が大っ嫌いなんだい( `ー´)ノ
すっきりしたところで、家のことを済ませて図書館へ。
なんとなく、読みたい本があって。
それがこちら。
読んだことあるんですよ、もちろん。
でも今日すごくこの本の気分だったんだよね。
図書館にあってうれしいよ。
ほんと、しみじみ好き。
このよしもとばななの「王国シリーズ」が。
これはシリーズ4巻目にして最終巻。
もう、1冊目とは比べ物にならないほどみんなが変人極めすぎて大変なことになっている。振り切れちゃっている!
自由!とか、そんな言葉じゃ表せないほど、社会一般の価値観とはまったく異なる価値観で堂々と生きている人々の物語。変人ここに極まれり!のアラカルト(笑)
この本の舞台の一つであるミコノス島やマルタ島、そして沖縄の描写や空気感が好きで、旅したい気持ちを満たしてくれる。
夕暮れのピンクがかった金色の光。
旅行先独特の開放的で自由な雰囲気。
旅するように生きる、ことをこんな風にできたら素敵だろうなぁ。
わたしはまだそこまで世を捨てられないわ(笑)
シリーズ3巻目までの主人公である雫石さんと、楓の子供である「ノニ」ちゃんが主人公のお話です。この本における真の主役は「片岡さん」なんじゃないか・・・ってくらいに、年を経た片岡さんという人間の魅力が深く強く輝いて、あ~。彼らとこの本の中でともに過ごしてきて幸せだな。と思った。
わたしが思う、この本のメッセージは一言で言うと・・・
【自分に嘘をつかず、心の奥底にあるきれいなものを大切にして、シンプルに生きよ】
かな。
初めて読んだ時から数年経って読み返すと、ばななさんはやはり、スピリチュアル、と言われる世界のことをかなり深く理解している方だな。と思える描写が様々な箇所に見受けられました。宝探しのゲームみたいに、物語の隅々にメッセージが隠されていて、ピカリピカリと光ってくる。
まあ、読む人を完全に選ぶ内容ですね。
万人には受けない。
だけど、昔からばななさんは、「万人受けを狙ってない!自殺を“1時間”遅らせることができるような本を書きたい」とおっしゃっている。わたしは、彼女のその姿勢は時間が経ってもブレてないな。と思う。
何者でもないわたしたちが、自由に、深く息を吸い込んで、生きて、「生まれてきてよかったね~」と死んでいくことを助けてくれるような、そんなヘンテコで愛おしい本です。誰かの価値観に染まれず苦しんでいる人がいたら、ぜひ読んでみてほしい。
これからの時代はきっと、彼らのような人々のために開かれている。