星占いのしくみ 運勢の「いい」「悪い」はどうやって決まるのか (平凡社新書)
- 作者: 石井ゆかり,鏡リュウジ
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2009/11/14
- メディア: 新書
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星占いの初歩的なことがとてもわかりやすくまとめられています。
するする頭に入ってくる感じ。石井さんの文章って独特だし唯一無二だな、と思う。
一度勉強してちんぷんかんぷんでも、繰り返し学んでいけば少しずつ頭に入っていくのかな。そう信じるしかないよね。地道な努力って苦手だわぁ。
この本は「流れ」と「感覚」を重視して勉強したい人にはとてもおすすめです。
次!
パンにまつわるエッセイ大集合~!!
ってな感じの本。本当に幅広い文学界の方たちが自分とパンのいろいろな思い出について語っている。普段絶対に読まないであろう人、誰だかさっぱりわからないけど大御所っぽい人。とっくの昔に死んじゃってる人、など、いろいろな文章が読めて面白い。ひとつひとつのエッセイが短めなのもいい。
正月太りからのダイエットをし始めた矢先にこの本を図書館返却の任務のため読み終えたら、猛烈にパンが食べたくなっちゃってやばかった。
よだれたれそうなほど、ものすごい衝動でパンが食べたくなってしまいます。危険です。バゲットにあんぱんに食パン。パンってほんとにおいしいよね。なんか夢があるよね。いくらでも食べれるよね。でも太るよね。
痩せたい人は読んじゃだめです。非常に危険な本です。
はい、次!
石井好子さん、大好きです。
彼女ほど料理を生き生きと、おいしそうに、楽しそうに表現する人をほかに知らない。
向田邦子さんや、高山なおみさんや、ほかにもきっといっぱいいるのでしょうけど。
石井さんの書く文章の中に流れる異国の旅の香りとおいしそうな料理の描写、そして惜しみなく歌うように披露されるとっておきのレシピの数々が魔法みたいにキラキラ輝いて、この本を特別なものにしている。わたしは単行本のほうを読んだけど、この方の本の装丁がまたたまらなく好きなの。表紙の字もおしゃれ。レイアウトから色使いからすべてが美しく、完璧すぎず、絶妙に力の抜けたお茶目で粋な感じを醸し出している。素敵。
歌うことが、おいしいものを食べることや作ることが大好きで、生きる喜びに満ちた石井さんの生き方が素敵すぎて、まぶしくて、ときどきキラキラを分けてもらいに本の中に遊びに行く。ほんとうに好きな本。こんなふうに生きられたらいいな。
よしもとばなな「小さな幸せ46こ」
結局、最後にわたしを救ってくれるのはいつも、ばななさんなんだな。
今回もそれを痛感した。
ある理由で去年末から今年にかけてかなり落ち込んでいる。
立ち直れなくて結構しんどい気持ちで毎日を過ごしていた。
でも、この本をカフェで読んでて、読み終わった後に、うっすらと気持ちが晴れていることに気づいた。何も解決してない。でも、何かが少しだけ切り替わったような気持ち。それが、ばななさんの使うささやかで偉大な魔法の正体。
ほんと、特に何も解決してないし、完全に復活もしてない。
だけど、一歩も動けないような、なにをしててもうつろな気持ちで本も読めないような、そんな場所からは少しだけ抜け出せたような気がする。自分の人生が、ほんとにくだらなく思えて、その気持ちを理性では追い払えなかった。
なにか特別なことが書いてあるわけじゃない。
ひとつひとつは本当にささやかなこと。
だけど、ばななさんの日常にあることをこんな風に表現できる能力を見ると、やっぱりプロってすごいんだな、としみじみ感じる。
わたしは、ばななさんがお母さんと浅草にお寿司を食べに行くお話が一番好きだった。じんときた。
頭で考えること。
心で感じること。
自分と感情的にならず、愛をもって対話すること。
少しずつ。希望を捨てずに。できることから。