急に春めいた一日でしたね。
なんだか春の晴れだか曇りだかわからない天気って、きもちももや~っとして、
頭もぽや~っとしちゃう割には、妙に焦ったようななにかを忘れてるような、落ち着かないざわざわした感じがする。
そんなアンニュイな気持ちにぴたーっとくるのが、初期のばなな作品。
こちらです。
- 作者: 吉本ばなな
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2013/10/26
- メディア: Kindle版
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「人魚」という変わった名前の女の子が主人公。
現実離れした設定の中で、雨や風や空の情景の描写がやたらと胸にしみてくる。
一言でいうと、昭和の少女漫画だね。
感傷的かつ夢見がち。
初期のばななさんの、粗削りで率直で幼くて乙女な感じの世界観が懐かしすぎて泣きたくなる。
きゅーっと胸が締め付けられるような、もう二度と戻れない昔の幼かった自分にまた本を読みながら出会えるような、不思議なタイムスリップ感を味わえる一冊です。
少なくともわたしにとっては。
明日は東京でも春一番が吹くようですね。
バレンタインだし、チョコケーキでも焼くか。