深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

そのときがきて

そのときがきて

 

とつぜん 海が見える 春が見える

 

そのときがきて

 

なにかがかわり

 

いまレモン色の朝の旅立ち

 

季節の地図に 愛の歩みを

 

ひとあしひとあし

 

道は 新しい世界へ

 

 

そのときがきて

 

とつぜん あなたが見える 愛が見える

 

そのときがきて

 

なにかが光り

 

いまコーヒー色のたそがれの中

 

過去という名のおち葉をもやす

 

さよならさよなら

 

あすは 新しい世界へ

 

 

       ・・・・福永令三クレヨン王国のパトロール隊長」より

 

 

子供のときに読んでから、ずっと胸のなかにある大好きな詩。

 

 

そのときがきて。

というフレーズが、人生の様々な場面で思い出される。

 

焦っても、嘆いても、もがいても。

そのときが来ないと、どうにもならないことがある。

 

たとえば、怪我が少しずつ治るように。

蒔いた種が、ある日芽を出すように。

かたいつぼみが開くときのように。

 

 

待って待って、じりじり待って、そのことばっかり考えてると、芽はいつまで経っても出ない感じがする。

 

だけど、すっかり忘れてて、慌てて見てみたりすると、ひょっこり芽を出してたりする。

 

自然の流れ。

というのは、そういうものなんだろうな。

時期。ってものが、やっぱりある。

何をするにもさ。

 

田植えの時期。

刈り取りの時期。

桜の咲く時期。

梅のなる時期。

梅酒を浸ける時期。

 

そのときがきて、はじめて成り立つもの。

 

その時期が来るまで、どうにも動かないこともあれば。

今回のコロナのように、表面的には現状維持を望んでたのに、すべてがガラガラといっきに崩れていくような時期もある。

 

ずっと求めて探してきた情報に、いっきにアクセスできる時期。あんなに、検索してきたのに、カスリもしなかった。

なのに、今、その情報に出会った不思議を思う。まるで目隠しをされていたように、今までは見えなかったのに、今は見えるもの。

 

そのときが来ないと、受け取れないもの。

アメージンググレースの歌詞のように。

 

Was blind , but now I see.

 


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