無性に、昨晩読みたくなって。
3時までかかって読み返しちゃった。
言葉で言えないほど、たましいの深い深いところで大好きな本。
勾玉三部作はどれも大好きだけど、年を重ねれば重ねるほど好きになるのがこの第三部にして最終章である、薄紅天女。
阿高と苑上が好きすぎて好きすぎて!!
読むたび胸キュンがとまらない♥️
これは、壮大な勾玉の世界観はモチロン素晴らしいんだけど、阿高と苑上のラブストーリーでもあって。そこが、少女マンガ以上にもう読者をキュンキュンさせっぱなしなのですよ!!だはは~😆
昨日はなんだか、いつもは泣かないところでやたらと泣きながら読んだ。何回読んだかわからないほど読んでるのに、毎回泣いちゃうんだよね。ほら、わたし安い女だから(笑)
泣いちゃうわぁ~。
阿高の背負った運命のままならなさとか。
苑上の孤独と健気さとか。
みんな一生懸命に、自分の大切なものを守ろうとしていて、でもうまくいかなくて。
それでも想いを貫くのか。手放すのか。
最後、あがいてもあがいてもどうにもならないという絶望から生まれる希望。
そのストーリーの展開が、見事。
自分の望みは、なんなのか??
そのことを、繰り返し突きつけられる。
運命とか、状況とか、現実の苦しさとか。
持って生まれ、生きているうちに増えて、がんじがらめになっていく、自分をとりまく息苦しい鎖。
そこから、解き放つもの。
解き放ってくれる、ただひとつのもの。
自分の、純粋な望みはなにか??
シンプルに、ただそれだけが、なにかを変えていく。
ねじまがった運命のなかで、それでも流れを歪めず。ためず。流れのままに、大いなる源へとたどりつくよう委ねている。そこには、悪も善もない。ただ、流れがある。
阿高が帝の前で、「修復を」。
と言うシーンが好きだ。
そして、ラスト。蓮の咲く池でもう一度阿高と苑上が出会うシーンで必ず泣く。そのあとどうなるかわかってても、切なくてグッときて泣ける。
初めて読んだのは、小学校高学年か中学生のとき。図書館で何度も何度も借りて、そのあと何年かしてやっと買った。大人になっても、折々に読み返し、勇気をもらう。死ぬまで本棚に残す、大事な本です。
昨日、どしゃぶりの後に見えた虹。
久しぶりにアーチの形の虹を見た。