深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

自分で自分にかける言葉


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どうもー。

不人気ブロガーです!

ブロガーじゃないけど。

 

なんだかいじけた気持ちなので、イジイジを全面にうざく出しながら書きます(|| ゜Д゜)(´Д`)(´д`|||)

 

昨日仕事で嫌なことがあってね。

イライラして落ち込んでふて寝した。

 

そんで、今日、洗濯たたみつつ、石と瞑想してみた。

 

それから、なんとなく目についた本を手に取った。まだ、流し読みしかしてないけど、大好きだと確信している著者の本。

ベトナムの禅僧。

ティック・ナット・ハンさん。

 

昔、もう何年も前。たぶん10年近く前。

NHKのドキュメンタリーの再放送をなんとなくたまたま見ていて、彼が出ていた。

そのお顔を一瞬見ただけで、大好きになった。なんて慈悲深く優しいお顔なんだろうと思った。その教えも、するすると心に染み込んだ。

 

でも、本をきちんと最初から読んだことはなくて、BOOK・OFFで買ってあった。

彼は神界から、大きな使命をもって来られた愛の人だと心から思う。

 

わたしは、仏教はちょっと苦手だけど、ティック・ナット・ハンさんの教えだけは好き。

なぜなら、彼の教えは宇宙の仕組みそのものだからだ。

 

ハンさんのとても尊敬するところは、ただ愛しましょう。許しましょう。と上っ面のキレイゴトを言うのでなく、人を殺したくなるほどの憎みや怒りへどう対処するか。の具体的な方法を説いていらっしゃるところ。

 

ここが、本当に尊敬ポイント。

そして、彼自身が、身内や仲間を不当に殺されても愛を生きようとする実践者であるところ。ここに、勇気付けられる。

 「所詮あなたはわたしと違って恵まれてるからでしょ!」という、いじけた言い訳が、彼の 前には一切通用しない。

 

誰よりも苦しいこと、困難なことを率先して身をもって行い、わたしたち後に続くものを励まし、勇気づけている。

尊敬しかない。

 

わたしは、何者なのか。

この苦しみのなかをどう生きればいいのか。

なんのために生まれたのか。

それを知りたい人には、必ずなにか貴い気付きがある本だと思います。

 

自分の中にある汚い苦しい感情とどう向き合うか。向き合った上でどう生きたらいいのか。

 

 

ティック・ナット・ハン

「あなたに平和が訪れる禅的生活のすすめ」より

p80から

 

さっき、ふと開いたページにあった話。

まだハンがベトナムにいた頃、弟子の若き僧侶が道で、トラックにのったアメリカ兵から頭につばを吐きかけられた。

この頃、ベトナムの多くの若い人は、非暴力の実践をやめて民族解放戦線に加わりたいと考えていた。銃を取ってアメリカ軍と戦いたいと思っていた。

 

ハンは、その若き弟子を抱きしめながら、こう言い聞かせたという。

 

「どうかわかってほしい。私たちは銃を取るために生まれてきたのではない。愛するために生まれてきたのだ。愛こそが私たちのもつ唯一の武器なのだ。」

これを聞いて、彼は自分の本来の目的を思い出してくれました。そしてこれまでどおり、社会のための仕事を続けました。

 

 世界は差別や暴力に満ちています。そうした負のエネルギーにとられてしまったら、わたしたちはもう互いに助けあうことも、この地球を助けることもできません。それよりも、私たちは自由と安定と理解を育てるべきです。こうしたことを実践するのに僧や尼僧になる必要はありません。自分の中の善良な部分に心を開こうとするだけでいいのです。

自分の仏性、愛の心を呼び覚ましてください。

 

………………………………………………………………………………

 

苦しいとき、憎しみや怒りに我を忘れたとき、こんなふうに抱きしめてくれるお師匠さまが近くにいたら、どんなにか幸せだろうね。みんなのそばにこんな人がいてくれたら、世界はもっと平和になるのにね。

 

 

わたしは、自分という人間が怒りで人生を滅ぼしかねないことをよくわかっている。

だから、ある意味では必死にそうならない道を模索している。

 

怒りに我を忘れるのって、ある意味快感。

それこそ怒る正当な理由があるときはなおさら。

 

怒って当然のときに、戦わずに愛を選ぶって。たぶん、死んだほうがましなくらい苦しいよ。

 

わたしが若き僧なら、迷わず銃を持って戦って犬死してるな。死んでもいいから、相手にやり返してやりたい!!!と思うもの!

その激情に抗うより、身を任せたほうが何百万倍も楽で気持ちいいはず。

だけど、そこで愛を選ぶのか!

なんて厳しいんだ!!

 

 

 

不当に殺され、痛めつけられ、奪われても愛で返すのか?なんて理不尽なんだ!!と思うよ。

 

でも、この本を読んだ後に、頭のなかにふと浮かんできた言葉がある。

 

「自分で決めていい」と。

 

誰も強制していない。

自分のエネルギーをどう使うかは、自分の好きな方を選んでいいのだ。

 

ルールは、人のせいにしないこと。

 

「自分で決めて、自分で選びなさい」

 

さあ、そう言われたら言われたでなんか悩むよね(笑)

 

今日は夏至

一年でもっとも太陽が長く地上に留まる日。

雨だけど。

 

わたしが、わたしのエネルギーを何に使うか。いい加減ちゃんと決めなきゃいけないな。と朝から思いました。

 


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