エンジェル・ティアーが聴こえる (講談社X文庫―ティーンズハート)
- 作者: 折原みと
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/03
- メディア: 文庫
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昔、大好きだった本。
講談社のティーンズハート、まじで大好きでした。あの、ピンクの背表紙が並ぶ本棚の前に立ったときのドキドキワクワク感は忘れない!
その中でも特に好きだったのが、折原みとさん。
むさぼるように読んだ。
たぶん、全巻読んだ。
小学校5、6年から、高校生くらいまで読んでたかな?発売日に本屋に走ったりもしてた(^o^;)
夢見る夢子な乙女心の9割は、ティーンズハートで作られたと思ってます(笑)
折原作品、今も大切に実家の本棚にとってあります。
愛とか恋とかだけじゃなく、様々なテーマの内容があって、意外と深くて、とても面白かった。
エンジェルティアーは、天使シリーズの3作目だったと思う。
切ない話だ。
春に降る雪のことを、「エンジェル・ティアー」と呼ぶ。
天使の涙。
美しい響きだ。
今日はほんとに雪が降るのかしら?
父が亡くなって12回目の朝。
12年前のお葬式の日、4月も半ばだったのにみぞれ混じりの冷たい雨だった。一瞬雪に変わるほど、凍える寒い日だった。
「涙雨」だ。と、虚ろな心で思ったのを思い出す。
だんだん、父が生きていてともに過ごした時間より、いなくなってから生きてる時間のほうが長くなっていって、いつか逆転する日が来る。切ないもんだなー。
今わたしの周りにいる人はほとんど、父が死んでから出会った人たちだよ。
話したいね。
もう、声がちゃんと思い出せない。
12年前のわたし。
今のわたし。
両方並べて比べてみたい気もする。
最近あんまり涙が出ないよ。
そのことが、たまらなくさみしい。
死んだあとに父と会って話すところを想像する。
どや顔で、「どうよ?わたし、よくやったでしょー!?えらくないない??えらくない??」って笑いながら話したいな。
父の好きだった揚げ餅でも食べながら(笑)
生きているわたしたちは、まだこの先も生きていくしかない。なるべく心に喜びを持ちながら。
苦しみに負けないよう、心を鍛えながら。
まだまだ、どや顔でエラソーに語る日までには、生きていかなきゃならないな。
最近、口癖に加えようと思ってる言葉で、自分を勇気づける。
全てはよくなる道