去年コンビニで衝動買いしたこの本。
今年はこの本をバイブルにがんばろうと思う。
目についたところから文章お借りします。
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p110,111
悪人を倒すことよりも、弱い人を助ける。
ぼくが望む正義は、それほど難しいことではないのです。
戦争が終わると、アメリカからスーパーマンというヒーローが登場した。
テレビ放送が始まると、月光仮面やウルトラマンなども出てきた。
けれど、彼らは飢えた人を助けに行くことは全然しない。
することといえば、敵対する悪人や怪獣をやっつけることだ。悪人は、人をだましたり、殺傷したりする。怪獣は都市を破壊する。そういう奴らをやっつけると正義が勝ったということになるようだ。
だが、誰のため、何のために戦っているのかは、よくわからない。
怪獣をたたきのめすときにも、町や森を破壊してしまう。それで正義が勝ったことになる。なんだかうさんくさい。どんなに格闘しても、正義の側は、着ているものが破れたり、汚れたりすることがない。それも変だ。
いろんな兵器が次々と出てきて、ドンドンパチパチと派手に火花を散らす。それがカッコよく見えて興奮するなんて、一種の「戦争賛美」のように思える。子どもたちの潜在意識に悪い影響が残らないかと気になってしまう。
そうした疑問から、本当の正義を行う新しいヒーローを描きたいという気持ちになっていった。
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大好きな、尊敬するやなせたかしさん。
真理はいつも、これ以上ないほどにシンプルなものなのだと教えてくださる。
難しいことを、簡単な言葉で教えてくれる人こそが、真に智恵のある賢い人だとわたしは思う。難しいことを難しくカッコよく言える人はたくさんいるけど、子どもにもわかる平易な言葉でこそ、ほんとうに大切なことは語るべきだ。
アンパンマンや、この前金曜ロードショーで放送されていた「風の谷のナウシカ」が、なぜ何十年にもわたって人々にこれほど愛されてきたのか。
みんな、きっと、心の奥底では平和を求めている。
人に優しくありたいと思っている。
力でぶつかってくるものに対して、愛で立ち向かう姿に感動する。
困難に勇ましく立ち向かいたいと思っている。
そういう憧れや願いを、アンパンマンやナウシカが、わたしたちの代わりに満たしてくれる「カタルシス」。それを味わいたくて、何度でも見てしまう。
セリフも完コピできてしまう(笑)
腐海の毒に侵されながら、腐海とともに生きるという選択をするナウシカの世界。
なんだかとても、放射能とかぶりますね。
「誰がこんなに世界を汚してしまったの」と嘆くナウシカの声が、心にこだまします。
だってわたしたちは、今まさに汚している真っ最中だから。
ネイティブアメリカンの人達は、「7代先のことまで考えて行動する」と言います。
わたしたちは「今さえよければいい」という社会に生きている。
できることをコツコツする。スーパーで袋をもらう回数を減らす。とか、ゴミになる容器に入っている食べ物をなるべく買わない。とか。
無理しないことが大切だと思う。無理すると苦しくなって人を裁きたくなるから。
卒論でジブリと環境問題のテーマを昔書いたことがあったけど、懐かしいからまたそのときの本を読み返してみようかな。
なぜか、アンパンマンで始まり、ナウシカで終わった今日のひとりごとでした(*‘∀‘)