深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

ラーメン屋のおばさん

休日出勤を頼まれてたバイトが死ぬほど忙しくてヘトヘト。ホールも洗い場もドリンク作るのも全部一人で昼夜満席。

 

これで時給千円って、つらすぎるぜ。

あまりに疲れて帰り道にラーメン屋に寄った。昔住んでたとこの近く。

東上線沿線に住んでる人には馴染み深いチェーン店。

 

昔、小学生の頃。

一年に一回くらいこの店でやる100円ラーメンが楽しみで、親からもらった100円握りしめて、友達と並んで食べたのが懐かしい思い出。

 

当時から働いていた、チャキチャキの親切なバイトのおばちゃんが、もしかしたらいるかなぁ?思いながら店に入ったら、なんとほんとに、いた!(笑)

 

思わず注文のときに、「わたしが小学生のときから、いますよねー!」って言っちゃった。そしたらはにかんで笑ってくれた。

 

このおばちゃんの接客はすばらしい。

なんか、親切であったかい。

キッチンにいるバイトの中国人にも優しい。昔から、そのテキパキと、細やかさに感動してた。そして、 20年くらい経ってるのに全然変わってなかった。

 

帰り際、お金を払うときに少し話した。

おばちゃん「長いことがんばらせてもらってます」

わたし「元気なお顔が見れて嬉しかったです」

おばちゃん「もうひょろひょろよ〜」

わたし「そんなことないよ〜!」

 

店を出るとき、また来てねって、手を振ってくれた。

 

わたしが声をかけてから、注文通しに裏に下がったおばちゃんの顔に、懐かしむような微笑みが浮かんでいて、その表情が忘れられない。

うれしそうにしてくれてた。

よかった。

 

わたしも店員だからわかる。

ちょっとしたことでも、声かけてもらえるって、すごくうれしいもの。

心がじんわりあたたまった。

疲れすぎて荒みきってた気持ちが潤った。

 

おばちゃん、ありがとう。

どうか、いつまでもお元気で。

あなたみたいな人が、本当の意味で人として立派な方だと思います。

教えられた感じがする。

ありがとう。