自分とは何から何まで正反対の友達と、昨日一日中おしゃべりしてきた。
お家の中には最新家電がスタイリッシュかつスマートに置いてあり、全てを当たり前に使いこなしていて、その近未来な仕組みを全く知らないわたしの「おばあちゃんぷり」に驚かれた。時計みたいなパソコンみたいな謎のハイテク機器を使っていて、未来の世界のお姉さんと会ってるような気分(笑)
ぶっ飛ぶくらい別世界の話も多くて面白かった。
視野が広がった感じ。
そして、ますます自分の世捨て人感高まる・・・(笑)
彼女は仲間内でもぶっちぎりのキャリアウーマンで、仕事大好き人間。
着々とキャリアを積み、社長にも気に入られ、部下を束ねて突き進んでいる。
優雅なお一人様ライフの話も楽しかった。
絶対に結婚したくないし、子供ほしくない。
といつ会っても言い張るので「そうかそうか。わかったわかった。そういう人生もありだと思うし、自分がいいならいいじゃん」となだめる。
彼女はデジタル。わたしはアナログ。
彼女は論理的。私は感情的で抽象的。
彼女の世界での神様は、「スピード」「効率」「合理的」
「コスト意識」「利益」「進化」
かたやわたしは、抽象的な見えない世界のことばかり考えて、見えない神様に祝詞をあげたり、うそかほんとかわからない宇宙人のメッセージブログを読んで楽しく暮らしている(笑)最近の興味は相変わらず古代だし、直近で買った本は「万葉集」。経済力はゼロに等しい。完全に、社会不適合者と言えるだろう。
ここまで対極にいると笑える。
もちろん、とっても仲良しなんですけどね。
でもわたしが、彼女の暮らす世界で明日からやれと言われたら、間違いなく狂うな。
それはたぶん彼女も同じだと思うけど。
ここんとこ、同世代と会うときには結構お金の話や未来の話が出ることが多い。
お金。お金。お金。
お金があれば安心?お金があれば幸せ?お金がないから不安?
お金があれば子供もう一人生める?
お金があれば不妊治療もっとできる?
ならどうやってより多くのお金を稼ぐ?
今あるお金をどう増やす?
頭使って、勉強して、少しでも損をしないやり方を研究し続ける努力が必要。
疲れるな。なんか。
お金はほしい。
旅行したいし、好きなこともっと勉強したい。
オーガニックな食材を買うにもいい水を飲むにも都会にいる限りは結局お金。
そのためにはより精度の高い情報を求め、アンテナを張り、勉強を怠らず、努力を重ねて社会において不動の地位と財産を築き、悠々自適なその後の人生を楽しむ。
面倒なことは全部ロボットにやってもらえばいいし、煩わしい人間関係はいらないから、必要な時にレンタルすれば寂しくない。だけどそれはすべて、お金のある人の話。
わたしは、どうしても、そんな社会にはなじめないのです。
そのことを再確認して、もう戻れないところまで来てしまったな。とあきらめにも似た気持ちを抱いて眠りについた。
みんながみんな、優秀に、そのスピード感ではやれない。
脱落した人たちは、この社会でゴミのようにうずもれて死んでいくしかないのかな。
能無しで、愚図でノロマな自分を呪うしかないの?
そのうち、圧倒的に脱落者の方が増えていくだろう。
わたしの思想は相当偏っていると自覚している。
政治にしても、かなり左に偏っているよね。
実際は前川さんが善人か悪人かなんて、わからないわけだし。
なにか別の思惑がある可能性だってあるしね。わからんよ、それは。
あくまで、信じたいように、見たいようにしか人はこの世界を見れない。
いろいろ考えていて思うのは、この社会のシステムはすでに崩壊しかけている。ということ。新たなシステムが必要なのに、日本にはリーダーシップのある人が少ない。
破綻したシステムの餌食になるのは昔から変わらずに「弱者」だ。
子どもであり、女の人であり、立場の弱い人々。
その人たちの声は、小さくて明るいところまでは届いてこない。
わたしは、優秀な友達のように最先端を未来に向かって颯爽とは走れないだろう。
だけどそれはきっと、役割の違いであって、優劣ではないと信じたい。
わたしは、マッサージで、ヒプノセラピーで、内側から、ひとりひとりの魂に働きかけることのできるような仕事がしたい。
たとえ、一生日の当たる場所に行けなくても。