最近貼り付けばっかでなんかずるいかね?
でも、読みたい人がいたら読んでくれればいいし、もともと自己満ブログだし、許されよ。
最近詩が読みたい時期がまたやってきたらしい。
興味ない時は全然ないから、珍しい出来事だ。
茨木のり子さん。とても好きな詩人さん。
凛として自立せよ!というシンプルで美しいメッセージが胸に響く。
一番有名なのは、「わたしが一番きれいだったとき」という戦争の詩だと思う。
あとは「倚りかからず」もよく知られていますよね。
でもわたしはこの詩が一番好きかな。
ほかにも好きなのはいくつもあるけど、特にバシッと衝撃を受けた詩です。
「自分の感受性くらい」
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難かしくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
*「ばかものよ」は、作者が自分自身に向けて放った言葉だそうです。
茨木さんご本人は、この最後のセリフでみんなに「おっかない人」だと思われた、と語っています。まあ、思いたければ思いなさい、でいいんだけれど。と最後に続くのが茨木さんらしいところ。