読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

廣田幸恵「マナ・スカラ・ニスカラ」

 読んでみたくて、いつか読もうと思っていた本をようやくアマゾンで購入した。

読む前から、わたしは絶対この本が好き!という予感があった。

本当に素敵な本でした。大好き。

 

廣田幸恵さんは、「バリ舞踊」の踊り手さんです。

バリの伝統的な寺院で、重要な儀式に数多く参加されるほどの舞い手。

日本の神社などでも積極的に創作の踊りを奉納されているようだ。

いつか見てみたい。

 

おっしゃっておられることのすべてが、あたまでっかちな知識でなく、ご自身が

文字通り「体得」されたことなので、簡素な言葉のひとつひとつに非常に説得力がある。

 

心と体はつながっている。

彼女の言葉でもっとも印象的だったのは次の一文。

 

「身体は、記憶の器です。」

 

そしてこの一文の後に続く、あとがきでの結びの言葉。

 

「ひらけばひらくほど、生きることが豊かになります。」

 

あ~、求めていた言葉にはこんな風に出会えるのだ。と思って神様に感謝した。

 

序文の説明によれば、タイトルにある不思議な響きの言葉はバリ語であるらしい。

 

スカラ  = 目に見えるもの(世界)

ニスカラ = 目に見えないもの(世界)

 

バリで生まれ死んでいく人の人生観・世界観を表した言葉だという。

 

同じページで、小学校低学年のヒンズー教の教科書にある一文が紹介されている。

以下抜粋。

 

「神様は目には見えない。けれど、例えば海の水は口に含むと塩辛いと分るように、心を澄ませば空気の中に神様の気配を感じることができるだろう。」

 

気持ちの悪い金儲けの、自己顕示欲にまみれたスピリチュアルなどでは決して語られない、太古の昔から続いてきた「神様とつながる方法」の極意がここには書かれている。

そこには踊りが好き、という純粋な気持ちと、踊らせていただけることへの感謝、そして「無」になるまで体に覚え込ませる、という訓練の様子が詳細に描かれる。

 

やはり、本物はどこまでも謙虚だ。

すごい。感動する。

彼女の語る言葉にひとつもかっこつけや嘘がないのが読んでいてわかる。

すっと腹に落ちる文章。

みんなに読んでほしい。

とくに、今の日本で生きていきづらい。

集団生活、社会になじめないと思って悩むすべての人に。

やはり、エネルギーは外に向けて、「身体を使って」発散させていかなければだめなんだ。それがよくわかった。というか、確認できてうれしかった。

 

わたしにとって、その方法はやはり、スウェディッシュマッサージだと感じる。

ぜひ読んでほしい一冊。

とても読みやすくて文字数も少ないのに、深い。

こんなにも真実をさらっと語ってくれる本は稀だと思う。

身体をほぐすストレッチがいくつかのっているのも、太っ腹でとてもいいと思った。

やってみよう。

 

高いお金をかけなくたって大丈夫。

わたしたちは、自分で自分をもっとゆるめることができる。

 

マナ・スカラ・ニスカラ―桃色の虹と闇

マナ・スカラ・ニスカラ―桃色の虹と闇