お気楽で可愛らしいタイトルの本、見つけてしまった!
安東みきえさん。
日本の児童書界の大御所の一人(と私は思っている)。
絵もすんごく好み。
とても読みやすいです。
むかしむかしあるところに、美しいお姫様がいました・・・
という、お決まりの始まり方をする短編が7本詰まった、王や王妃たちのおとぎ話集。
わたし、こういうベタなの好きなのよね。
登場人物たちも、賢くて美しいんだけど、どこかずれててとんちんかん。
とんちんかんさんたちが、ちょっとばかっぽい展開の中で少し賢くなり、
それぞれに国をよくしていく。といったユーモラスな展開。
ふざけた感じの内容を作者が大真面目な顔して淡々と語っていくような
独特の文章が面白かった。
とっても読みやすい、だけどほんの少しためになる、脱力系おとぎ話。
なーんにも考えたくないとき、少し疲れ気味のときに読むと、ちょっと笑えて
気分転換になるかもしれないね。