こんばんは。
あまりに書いてなくて、もう閉じてしまおうかと思っていたこのブログですが、
数か月ぶりに開いてみると、読んで下さる方がいるみたいで、びっくり&ありがたい&申し訳ない感じです。
でも誰かが読んでくれてるって、やっぱりちょっぴりうれしいかな。
ありがとうございます。
ブログを作るのは3回目くらいだけど、いつも続かなく即行放置され、自然消滅。
しまいには自分ですらログインできなくなって、閉鎖すらできず、インターネットの海の中をさまよいます。ほんと三日坊主な自分が情けない。
久々に書こうかな、と思ったのは今日の通勤時に手に取った本「ぶらんこ乗り」が
あまりに自分の中で大好きで、特別で、なんか熱く語りたくなっちゃったからです。
この本、胸が締め付けられるくらい好き。
切なくて、悲しくて、美しい童話。
主人公の女の子とその幼い変わった弟を軸に話が進んでいくのですが、天才の弟の紡ぎ出す奇想天外な寓話の世界に引き込まれて、涙して、ラストまでを息をつめながらアッというまに読んでしまいます。彼はある出来事をきっかけに、動物と話ができるようになり、夜な夜な訪ねてくる動物たちから聞いたお話を大好きな姉に聞かせてあげます。
何がそんなにグッとくるかって、彼の抱える圧倒的な孤独が。
孤独が胸に迫って、だからこそ感情移入してしまって、自分の感情を外に喚き散らさず、ぐっと内へ内へ深めていった先に弟がとる行動と、それを静かに見守るお姉ちゃんの愛情の深さと潔さに、へなちょこな私はとても憧れてしまうのです。
この兄妹、最高にかっこよくてへんてこで、愛さずにはいられない二人です。
いしいしんじ、天才だ。
彼の本は、私の中では宝物。
でもわけわかんないのは、ぶっとびすぎててほんとわけわかんない(笑)
ここ数年あまり本出されないですね。
いい本は、何年経っても、どれだけ間を空けて読んでも、輝き続けるなぁ。
この本は、この表紙の濃紺のせいか、私の中では寒い季節の冴えた夜空にキラキラと星が瞬いているようなイメージの本です。
心が苦しい人、どうしようもなく寂しい人、誰も自分のことわかってくれないって思う人、ぜひ読んでみてくださいね。