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深呼吸図書館

悩めるあなたのための1冊アドバイザー“なついちご”が、今のあなたの気分にぴったりの本紹介します。

もち・燃える

 数日前から、土曜の朝はおしるこにするぞぉ~!と、ルンルン計画を練っていた。

正月のあまりの餅が冷蔵庫に2つ残ってたもんで。去年特売で買っといたあんこもあったし。そんで、魚焼きグリルで餅を焼きながら部屋の掃除をしていた。

すると、グリルの中からきれいな炎が見えるではないか!!

ぎゃぴー(;´Д`)

餅、黒焦げやあ!

さらに、焦げをとろうと、あんこを入れる前に餅をゆでたらなんだかぐっちょぐちょになってしもうた。その、もはや原型を留めていないぐちょぐちょを、一度まな板に取り出してから、焦げだらけのお湯を取り換えてあんこを投入し、でろでろした一つの塊と化した餅を流し入れる。うける。汚い(笑)

 

でもいいや。味はおいしかった。

しかし、自分のどこまでも料理に対してがさつな性格に、もはや笑うしかない休日でした。

淡いピンクとベージュと少しゴールド

最近好きだな。としみじみ思う色。

淡いピンクとベージュ。アイボリーとゴールド。

ここんとこ、色とか香りとか、音楽のもつ波動について考えている。

 

昨日夕方から炊いたアロマのローズマリーが効きすぎちゃったのか、今日は仕事だってのにギンギンに覚醒しちゃってるよ。昨日は一日家にいたので、なんとなく「かもめ食堂」のDVDを見ていた。ああ、好きすぎるな~。何回見てもいいわぁ。と一人映画の世界に浸る。なんでもかんでも目的とか。効率よくとか、がんばるとか。そういうの全部うざったくなったときにこの映画を見るとほんとにほっとする。

 

だって登場人物全員所在ない人たちばっかなんだもん。

ふ~らふらゆ~らゆら。人生休憩中の迷える子羊たち。しかもいい年した大人。もうめっちゃ安心するよね。あ、自分だけじゃないじゃん、って(笑)フィンランドは本当に好きな国。いつか住みたいくらい好き。映画の中に出てくるみなさんのファッションチェックや、お店のインテリア、食器を見てるだけでも幸せになれる。何より、愛をこめて丁寧に作られたごはんが本当においしそうで、よだれがたら~りたれそうになる。

 

もたいまさこが森でキノコを狩るシーンの映像がひたすら美しく、神々しい。

非日常に癒される。また、自分の人生の日常に戻ってがんばるための休憩にはぴったりの映画だと思います。

 

 

かもめ食堂 [DVD]

かもめ食堂 [DVD]

 

 

佐藤多佳子「黄色い目の魚」

森絵都さんと並んでわたしの神様の一人、佐藤多佳子さん。

その中でも一番好きかもしれない一冊。それが「黄色い目の魚」

 

黄色い目の魚 (新潮文庫)

黄色い目の魚 (新潮文庫)

 

 

大人なのに中学生みたく、高校生みたくナイーブな気持ちを持て余すとき、自分が嫌いで泣きたいとき、何度も何度も読み返してきた本。

ひねくれ者で、不器用で、どうしようもなくとんがっちゃってる女の子、「村田みのり」と同級生の絵を描くのが得意な男の子、「木島」が変わりばんこに語り手となってストーリを展開していく。わたしは、みのりが本当に好き。まっすぐで、ぶつかってばかりだけど、嘘がない。前半の彼女と、後半の彼女はまるで別人だ。人との出会いって、人から受ける影響ってすごいんだな。と思う。特に、思春期にどんな人に出会うかによって、その人の人生は大きく変わるんだな。としみじみする。

 

佐藤多佳子さんは、話し言葉ですらすら物語を展開していくのが本当に上手だ。

みのりも木島も、基本的にやる気のなさそうな、力の抜けたひょうひょうとした話し方をする。それが、ほっとできてとても好き。

登場人物がみんな、強烈な個性をもつ魅力的な人ばかりなのもこのお話の見どころの一つ。

 

好きなシーンや、セリフがありすぎて、本にはしおりがはさまりまくり。

勇気をもらえる本。

 

ランダムに好きなシーンを抜き出しますね。

 

p275

いい顔になりたいーーーーふと思った。

もっとキレイになれるといい。目や鼻や口のことだけじゃなくて、それらが作り出す表情、表情を作り出す心。もっとキレイな心になりたい。木島の描く寒い世界の中でリンと明るく光っていられるようないい顔になりたい。

 

p336

俺は赤く染まりだした西の空に目をやった。胸の奥がかすかにうずく。

「好きなことをやるんだ」

おじいちゃんは言った。

「最後は自分だけだ。誰かのせいにしたらいけない」

その言葉は、重く、強く、厳しく、俺の心と身体を貫いて、背筋をピンとさせた。

ーーー最後は自分だけだ。

 

おととい、母と江の島に行ってきた。

江ノ電に乗って、鎌倉高校前で降りて、七里ヶ浜まで歩いた。

晴れた冬の海。穏やかな白い波。遠くに富士山が見える。

鎌倉の小町通に寄ってから藤沢まで江ノ電に乗って帰る途中、車窓から見えた海は夕焼けに染まっていた。とても美しい夕暮れ。今にも沈みそうな夕日。

胸がいっぱいになった。幸せだと思った。この光景が見られて。

 

p435

江ノ電が腰越を出て左にカーブを曲がったとたん、相模湾が車窓いっぱいに広がる。胸がすくほどデカい景色だ。ここが七里ヶ浜だ。よく晴れていて、サーファーの姿も見える村田があそこにいるかもしれないって思うと、じっと座っていられなくなり、ドアの近くまで行って外を眺めた。観光客みたいだよ。

 

鎌倉高校前の次の駅が七里ヶ浜だ。電車が止まると緊張した。プラットフォームに村田の姿はなかったどうしよう?村田んチからここまでは三十分かからない。俺は二時間近くかけてやってきた。だからって、俺のが後とは限らないんだけど。なんか、ここで待っていても無駄な気がする。ただの勘だけど、駅じゃない、海だろう。村田の言う「七里ヶ浜」って。

               ・・・・抜粋終了

 

「黄色い目の魚」の中には江ノ電の駅がたくさん出てきて、その鎌倉の風景が物語に深みを持たせている。七里ヶ浜は、このお話の終盤、クライマックスでみのりと木島が再開する舞台として登場する場所。こんなところで高校生の青春してみたかったよね(涙)

 

ちなみに、同じようなことを「ザ・オタク代表」の三浦しをん氏もエッセイの中でおっしゃっています。鎌倉高校って、スラムダンク湘北高校のモデルとなった高校らしいですわよ。

 

話が逸れましたが、人間嫌いで、人付き合いにもう嫌になっちゃってる人がいたら、ぜひこの本を読んでみてほしいと思います。

 

今年も懲りずに怪しい本を・・・

また怪しげな本を買ってしまった。200円だからって、つい。

山田久延彦「神々の医学」

いつ読み終わるかわからんけど、感想読み終えたら書きますね。

 

昨日、ある人のおかげで、ずっとずっともやもやして苦しかった気持ちが吹っ切れた。

具体的にどう動いていくか、まだ決められてないけど、がんばろうと思う。

ヒプノはやっぱりすごい。

すっきり感が半端ない。

 

有難いな。一人では立ち直れなかったと思う。感謝。

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鏡リュウジ「タロットーーーこころの図像学」

 

タロット―こころの図像学

タロット―こころの図像学

 

 

とても興味深い内容で、勉強になりました。まあ、タロットに興味がない人にはもちろん、なんのこっちゃ??なマニアック本ですが。

タロットカードに描かれてた図像(絵柄)からタロットの歴史や意味を読み解こう、という鏡さんの考察がじっくり書かれています。結構専門的なので、途中から少し流し読みしてしまった(-ω-)

ウェイト版の解説の分量が多いのがちょっと私的には不満でした。わたしが習ったのはマルセイユ版なので。鏡さんも文中で、ウェイトはオカルト主義者だが、もともとのタロットはオカルトではない!と断言されています。

 

要するにね、タロットってオカルトでもなんでもないの。

もともとはゲームの延長として北イタリアで生まれたらしい。

だけど、神話でもなんでもそうだけど、人間が根底に持っている「イメージする力」って世界共通なのですって。だから、ドラゴンを退治してみたり、世界の神話には似ているお話がとても多い。これはユングの言う「集合的無意識」というところから来ている

タロットの面白さっていうのは、「象徴」から何を読み解き、イメージするかってことに尽きる。その究極の「象徴」の「完成形」がタロットなんじゃないか。

というのがざっくり鏡さんのおっしゃていること。とわたしは読みました。

かなりざっくりしすぎてますが(笑)

 

だから、カードを使った占いなんてすべて読む人次第だし、どう読んでもいいんだよ。

つまり適当なんだよ(笑)

だけど、そのときどうしてそう読んだか、そこからなにを読み解くか。

っていうのは、その人の潜在意識との対話なんだよね。

そこに意味があると思う。深さがね。

酒井日香さんは、タロットっていうのは霊性開発の手段である!とはっきりおっしゃってます。占いはなんでもそうだけど、「ツール」なんだよね。

なんのツールかっていうと、迷っている人の本音を引き出すためのツール。

いきなり、初対面の人相手に「わたしはこれとこれを悩んでてこうなんです」と話すのはけっこうハードルが高い。けどそこに、タロットカードにこう出てますけどどうですか?みたいなワンクッション入ると、俄然人って身を乗り出して「そうなんです!!それでね!!」みたくいっきにスイッチ入ってしゃべりだすでしょ(笑)だから、ただの当てものみたいな占いより、対話しながら、その人の問題を探り、本音を探り、話すことによって整理されて、潜在意識にある答えとつなげてあげる。

それがきっと、占いの正しい、健全なあり方だと、わたしは思います。

大してできもしないのにえらそうだけど。

 

今日は寝てばっかいたけど、スウェディッシュの復習もしたし、まあまあ実のある一日でした。

読み終わった本をメモ

 

 石井ゆかりさんと鏡リュウジさんの共著。

星占いの初歩的なことがとてもわかりやすくまとめられています。

するする頭に入ってくる感じ。石井さんの文章って独特だし唯一無二だな、と思う。

一度勉強してちんぷんかんぷんでも、繰り返し学んでいけば少しずつ頭に入っていくのかな。そう信じるしかないよね。地道な努力って苦手だわぁ。

この本は「流れ」と「感覚」を重視して勉強したい人にはとてもおすすめです。

 

次! 

 パンにまつわるエッセイ大集合~!!

ってな感じの本。本当に幅広い文学界の方たちが自分とパンのいろいろな思い出について語っている。普段絶対に読まないであろう人、誰だかさっぱりわからないけど大御所っぽい人。とっくの昔に死んじゃってる人、など、いろいろな文章が読めて面白い。ひとつひとつのエッセイが短めなのもいい。

 

正月太りからのダイエットをし始めた矢先にこの本を図書館返却の任務のため読み終えたら、猛烈にパンが食べたくなっちゃってやばかった。

よだれたれそうなほど、ものすごい衝動でパンが食べたくなってしまいます。危険です。バゲットにあんぱんに食パン。パンってほんとにおいしいよね。なんか夢があるよね。いくらでも食べれるよね。でも太るよね。

痩せたい人は読んじゃだめです。非常に危険な本です。

 

はい、次!

バタをひとさじ、玉子を3コ (河出文庫)
 

 石井好子さん、大好きです。

彼女ほど料理を生き生きと、おいしそうに、楽しそうに表現する人をほかに知らない。

向田邦子さんや、高山なおみさんや、ほかにもきっといっぱいいるのでしょうけど。

石井さんの書く文章の中に流れる異国の旅の香りとおいしそうな料理の描写、そして惜しみなく歌うように披露されるとっておきのレシピの数々が魔法みたいにキラキラ輝いて、この本を特別なものにしている。わたしは単行本のほうを読んだけど、この方の本の装丁がまたたまらなく好きなの。表紙の字もおしゃれ。レイアウトから色使いからすべてが美しく、完璧すぎず、絶妙に力の抜けたお茶目で粋な感じを醸し出している。素敵。

歌うことが、おいしいものを食べることや作ることが大好きで、生きる喜びに満ちた石井さんの生き方が素敵すぎて、まぶしくて、ときどきキラキラを分けてもらいに本の中に遊びに行く。ほんとうに好きな本。こんなふうに生きられたらいいな。

 

 

小さな幸せ46こ

小さな幸せ46こ

 

 よしもとばなな「小さな幸せ46こ」

結局、最後にわたしを救ってくれるのはいつも、ばななさんなんだな。

今回もそれを痛感した。

ある理由で去年末から今年にかけてかなり落ち込んでいる。

立ち直れなくて結構しんどい気持ちで毎日を過ごしていた。

でも、この本をカフェで読んでて、読み終わった後に、うっすらと気持ちが晴れていることに気づいた。何も解決してない。でも、何かが少しだけ切り替わったような気持ち。それが、ばななさんの使うささやかで偉大な魔法の正体。

ほんと、特に何も解決してないし、完全に復活もしてない。

だけど、一歩も動けないような、なにをしててもうつろな気持ちで本も読めないような、そんな場所からは少しだけ抜け出せたような気がする。自分の人生が、ほんとにくだらなく思えて、その気持ちを理性では追い払えなかった。

 

なにか特別なことが書いてあるわけじゃない。

ひとつひとつは本当にささやかなこと。

だけど、ばななさんの日常にあることをこんな風に表現できる能力を見ると、やっぱりプロってすごいんだな、としみじみ感じる。

わたしは、ばななさんがお母さんと浅草にお寿司を食べに行くお話が一番好きだった。じんときた。

 

頭で考えること。

心で感じること。

自分と感情的にならず、愛をもって対話すること。

少しずつ。希望を捨てずに。できることから。

もとしたいづみ「レモンパイはメレンゲの彼方へ」

 

レモンパイはメレンゲの彼方へ

レモンパイはメレンゲの彼方へ

 

 じゃじゃーん。

ようやく読み終わりました。図書館で借りててさらに延長してた本。

東京駅オアゾの児童書コーナーに平積みされてて、「うわっ、この本わたし絶対好きだな!!」と運命を感じていた。でも、新刊ってなかなか買えない(泣)そんなわたしに図書館の神様は微笑んだ!予約もせずサクッと借りられちゃったんですよ。

うっほほーい♪

 

もとしたさんは、子供向けの本の作家さんなんですって。

この本の中には「おいしそ~なお菓子」と、その「お菓子にまつわる本」が紹介されています。お菓子絵本エッセイ??とでも言えばいいのかしら。

ウィットに富んだ、気取らない人柄の著者の文章はとっても読みやすくてかわいくって面白いです。

 

だってさ、この装丁とタイトルからして、センスのよさ爆発しちゃってるよ。

モロに好みっす!この本。きゅんとするほど好きっす!

たぶん買っちゃう気がするよ。

何度も読み返したい本。

例えば、喫茶店で甘いケーキと苦~いコーヒーを飲みながら、ちびりちびりと読んだら最高に幸せになれる一冊だと思うよ。

ご賞味あれ!